悩みはイバラのようにふりそそぐ の商品レビュー

山田かまち(著者),なだいなだ(編者)

　山田かまち作品集に…

[文庫ＯＦＦ]

　山田かまち作品集になります。水彩画・デッサン・そして言葉。17歳で亡くなってしまった彼の作品は　誰かに見せることを前提として作られたモノではない。だからこそ一切の取り繕った部分がなく　潔いまでの真っ直ぐで青く　そして素直な言葉だと感じた。

若者の詩というと真っ…

[文庫ＯＦＦ]

若者の詩というと真っ先に思い浮かべるのはやっぱりこの人です。思春期の少年のリアルな感情剥き出しな感じが、胸にちくりときます。あの時亡くなっていなかったら、現在はどんな詩や絵を作っていたのだろうと思わずにはいられません。

思春期は誰でも多かれ…

[文庫ＯＦＦ]

思春期は誰でも多かれ少なかれ色んな悩みを抱えてますが、山田かまちは本当に色んな事に苦悩し、そんな思いを素直に詩と絵に表現してます。嘘偽りがないからこそ心に響く何かがあります

2013/08/09

かまちの詩や絵を見て思うのは、
「ああ、あの頃は本当に青春だったな」ではない。
「17歳」が生命をもって自分に語りかけてくるのだ。私を動かすのだ。
「冷凍保存」されて額縁に入れられた作品などではないのである。

人は一概に年齢を重ねるほど優れていくと思われているがそうだろうか。
私は、見識や知識はついたが、いまだにかまちを越えられないでいる。

きっと、かまちが自分の隣にいても私は彼の天才に気がつくことが出来ただろうか。
最も私に近い君…かまちよ。

2013/05/13

名前は知っていても、あまり詳しくは知らなかった。
１７歳の時に、エレキを練習中に感電死してしまった・・・
１７年間という短い人生の中で、
彼は自分の思いを絵に描き、詩に書き、
溢れる才能を惜しげもなく残していた。
そのエネルギーに驚嘆する。

若い頃にこれだけの表現力があった事に、
驚きとともに羨ましい気持ちでいっぱいだ。

2010/12/15

2010.12.14 読了

山田かまちが氷室京介と同級生かつ親交があったってのが驚き。(なだいなだのあとがきに記載)

163ページ
物語は語るための材料じゃない。夢中になるものだ。

2009/10/07

もしも、かまちが２倍くらいの時間を生きていたら・・・と、どうしようもないことを考えてしまう。彼はどんな大人になっていたんだろう・・・と。たまに、かまちが羨ましくなる。私は、かまちを若くして不慮の事故で亡くなってしまった可哀相な人、とは認識しない。多分、かまちもそんな評価望んでいないし。理想的に生き、理想的に死に、理想的に死後の自分が認知されたんだと、私は思ってる。偶然じゃなくて、必然。生きてたって、価値がない自分がいる一方で、かまちの存在というのは、不適切であったとしても憧れなのだ。

2009/10/07

山田かまちって、ワシが学生の頃から所々で話題に上がったりしていたっけ。詳しくは知らんかったけど、生前に描いた絵と詩を展示する記念館が建てられるほどの才能を持っていて、若者らしく色々と悩み苦しみ、ギターで感電死するもんなんだ、という部分だけが記憶に残っている。
彼の作品をこの本で初めて観て、んー、天才かどうかは凡人のワシにはわからんが、全面から湧き出る才能が感じられました。なんとなくだけど。この若さで、この才能を発揮しているってことは、やっぱ天才なのかしらん。んでも、どんなに才能に溢れていようと、早死にしたら親は悲しむよなぁ、平凡に平和に長生きできれば、それは幸せだよね。

2009/10/04

かまちに出会ったのは20歳の頃。とある週刊誌に掲載された記事を見て編集部まで問い合わせたくらい、当時の自分には衝撃的で今までに無かった影響を与えてくれた人。“頭を鈍器で殴られたような衝撃”って本気で受けることがあるんだなぁ。うん、あるんだよ。