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陋巷に在り(1) の商品レビュー

4.3

26件のお客様レビュー

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2012/04/08

授業のネタになるかな~と買ったものの、なかなか機会がなくて…やっと1巻。『論語』の世界が実にファンタジック…つうかおどろおどろしく展開。 古代世界の重要事であっただろう呪術による権謀術数をクローズアップ。孔子も、弟子も卓越した呪術つかい。ピンポンのような呪の応酬。 注目の白川...

授業のネタになるかな~と買ったものの、なかなか機会がなくて…やっと1巻。『論語』の世界が実にファンタジック…つうかおどろおどろしく展開。 古代世界の重要事であっただろう呪術による権謀術数をクローズアップ。孔子も、弟子も卓越した呪術つかい。ピンポンのような呪の応酬。 注目の白川漢字のネタも交えつつ、がつがつ読みました。 いかんせん、中国ネタなので常用漢字だけじゃ読めない(涙)。 中国名前の扱いに慣れてくるとリズムが出てきます。メモ必携で読むべし。ああ、本に地図がついてるともっといいんだけどなあ。 中学生に勧めるつもりだったけど…読めないことはないけど、漢字マニアなのが前提かしら。

Posted byブクログ

2012/04/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった!顔回、孔子、陽虎・・・諸星大二郎さんの表紙絵もあって「孔子暗黒伝」を思わずにはいられない。妤が可愛くて、顔回とどんな関係を築くのかすごく楽しみ。孔子が活躍したのは紀元前なんですね。改めて凄い!実はこの本、出たときにも手に取ったんですがその時は読んでませんでした。だけどずっと気になっていました。あの時読んでいたらと後悔。古本でしか手にはいりません。呪とか礼とか儒の事始め、今に続くお葬式のいみとか、とても興味深い。もちろん孔子vs陽虎の呪術対決も面白い!全巻そろえるの大変だけど今はネットがあるので最後はネット古本ですね^^

Posted byブクログ

2012/02/21

孔子から唯一好学の士とたたえられた愛弟子であり、聡明で強い呪術の能力を持ちながら、出世の野心なく、貧しい人々の住む陋巷に住み続けた顔回。彼は師である孔子に迫る政敵や魑魅魍魎と戦う生まれながらの巫儒でもあり…。 はたから見たら昼行燈のごとき顔回と、そんな彼をやきもきしながらも慕う...

孔子から唯一好学の士とたたえられた愛弟子であり、聡明で強い呪術の能力を持ちながら、出世の野心なく、貧しい人々の住む陋巷に住み続けた顔回。彼は師である孔子に迫る政敵や魑魅魍魎と戦う生まれながらの巫儒でもあり…。 はたから見たら昼行燈のごとき顔回と、そんな彼をやきもきしながらも慕うおませな町娘とのやり取りや、まだ「時」至らぬ孔子の苦悩や、政敵との息づまる呪術合戦など、見どころ満載です。同じ人物に何通りもの呼び名があったり、見慣れない漢字表記や中国史に疎くてとっつきにくいところもあるけれど、ストーリーは文句なく面白く、続きが気になります。

Posted byブクログ

2011/10/02

論語の中でしか知らなかった孔子、顔回、子貢、子路が目の前で話し、動いている事に感激。より深く論語を理解する為に読み進もうと思います。

Posted byブクログ

2011/07/28

孔子の弟子である顔回を主人公として、論語が書かれた時代の中国の物語が展開されていきます。よく知られている論語の言葉もこの物語の文脈で語られると全く違った意味合いになってくるところが面白い。文庫本で13巻という長い物語ですが、呪術の応酬あり、政治的な駆け引きあり、黄泉の国への旅あり...

孔子の弟子である顔回を主人公として、論語が書かれた時代の中国の物語が展開されていきます。よく知られている論語の言葉もこの物語の文脈で語られると全く違った意味合いになってくるところが面白い。文庫本で13巻という長い物語ですが、呪術の応酬あり、政治的な駆け引きあり、黄泉の国への旅ありと、飽きさせません。この長い物語を通して、顔回、孔子、子容、五六、徴在、祝融、顔穆、?、子路、医睨、太長老というような魅力的なキャラクターたちが、あるときは融和し、あるときは呪術の限りを尽くして戦うという物語に引き込まれてしまいます。

Posted byブクログ

2011/04/12

酒見氏の特有な物語進行が面白いです。 孔子とシャーマニズムの話は大変深く興味を持ちました。 巻末に記載されてる参考文献に、漢字学の巨匠・白川静氏の著書が列記されていました。 一時、白川静氏の著書を少しだけ齧ったことがあり、漢字のシャーマニズム世界に感心したのですが、浅学ながら白...

酒見氏の特有な物語進行が面白いです。 孔子とシャーマニズムの話は大変深く興味を持ちました。 巻末に記載されてる参考文献に、漢字学の巨匠・白川静氏の著書が列記されていました。 一時、白川静氏の著書を少しだけ齧ったことがあり、漢字のシャーマニズム世界に感心したのですが、浅学ながら白川氏に孔子についての著書があるとは知らなかったです。改めて白川静氏の著書も(酒見賢一作品と共に)読みなおしてみたいと思います。とはいえ、白川静氏の著書は学者の出した本だから読進めるのにも一苦労なんだけども。 ところで、古い版のハードカバーでこのシリーズを読んでます。電車とかで読んでると、年齢的にはファンタジーな此の表紙がちょっと気恥ずかしいのだが。

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2010/05/29

古代中国史の知識の薄さと、何巻にも渡って物語が続くことから、酒見さんの作品の中では唯一敬遠していたもの。けれどそんな心配はやっぱり杞憂だったよ、ほんと。 言わずと知れた孔子、およびその弟子たちの当時の動向を、作者が丹念に丹念に資料を追って書き紡いだユーモアに満ち溢れた作品。ユーモ...

古代中国史の知識の薄さと、何巻にも渡って物語が続くことから、酒見さんの作品の中では唯一敬遠していたもの。けれどそんな心配はやっぱり杞憂だったよ、ほんと。 言わずと知れた孔子、およびその弟子たちの当時の動向を、作者が丹念に丹念に資料を追って書き紡いだユーモアに満ち溢れた作品。ユーモアというのは、現代日本人的な感覚で古代中国の歴史書を笑うという感覚。苦笑とか冷笑とかそういう笑いではなくて、もっと単純な「笑」。百聞は一見に如かず、酒見さんの作品を手に取るべし。

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2009/12/21

新しい感覚で描かれた歴史小説、だと思います。 ファンタジーとも言えるかも。 儒教の礼=呪術と言う斬新な解釈がされてますので。 主人公は、孔子の弟子で最も優秀と言われた一人:顔回子淵です。 性格と能力のギャップがいいですね。 ヨ(女へんに予)が可愛いし、顔のおやじさん、五六やお守...

新しい感覚で描かれた歴史小説、だと思います。 ファンタジーとも言えるかも。 儒教の礼=呪術と言う斬新な解釈がされてますので。 主人公は、孔子の弟子で最も優秀と言われた一人:顔回子淵です。 性格と能力のギャップがいいですね。 ヨ(女へんに予)が可愛いし、顔のおやじさん、五六やお守りさま、長老、その他孔子の弟子たちもいいキャラ出してます。

Posted byブクログ

2009/11/19

あの孔子サマの弟子の顔回が主役なのですが、流石酒見センセ。はちゃめちゃ過ぎて面白すぎます。続きが読みたいけれど、酒見センセの著書って何故か近辺の本屋では置いてないんだよねぇ。ネット書店で買うしかないかも。

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2009/10/27

濃いい。。。濃すぎる。。。十万石饅頭。。。。 諸星が表紙を書いてるからって理由で買って 読まずに放置しててたんだけど読んでみてびつくり! おもすれーwwwwwwwwwwwww どう表現すればいいのかわからないけど そもそも小説なんて自体むかし山田詠美って人のを読んだ くらいで読ま...

濃いい。。。濃すぎる。。。十万石饅頭。。。。 諸星が表紙を書いてるからって理由で買って 読まずに放置しててたんだけど読んでみてびつくり! おもすれーwwwwwwwwwwwww どう表現すればいいのかわからないけど そもそも小説なんて自体むかし山田詠美って人のを読んだ くらいで読まないんだけどなんだろう。。。 文章力つーの?表現力がすごいみたいな? でも別に作者にとっては当然みたいなサラッとしてるみたいな? 普通の他の小説もみんなこんな感じなんでしょうか??? 悪役であれ主人公であれ男女かまわず登場人物の心情なりが 手に取るように分かるみたいなそんな文章つーか。。。 とにもかくにもおもすれーwwwなのであります!(`・ω・´)ゞ

Posted byブクログ