いつか猫になる日まで の商品レビュー
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「絶対猫から動かない」の元になった物語らしいという事で気になって、手にしてみた。260pほど……よかった。600p越えの大作ではない。と思いながら読んだ。 作者さんが10代の頃に書いたというだけあって、文章が瑞々しいなと思う。単行本になるにあたって文庫のものを手直ししたとあとがきにあったけど、なるべく残せるものはそのままにしたらしい。 『下手なんだけど、十代でなければ書けなかった微妙な要素が確かにこのお話にはあって、それがこのお話のいい処なのかもしれない』p257 こういうのは良いなと思う。残してくれてありがとう。私も10代の頃の作品はその作者の『基』みたいなものだと思ってるから、なるべく残した方がいいと思う。 そして「猫から動かない」でも思ったけど、この作者さんキャラの書き分けは無理なんだから大人数出さない方がいい……と思ってしまった。男性と女性キャラぐらいしかわからない。 違うのは文章がとても丁寧だなという部分。誰が何をしたということを細かく書いてある。説明もしっかりしてるので物語が迷子になることはない。 ただ、男女の恋愛部分が……何というか、古臭いなぁと思ってしまった。これはもう、仕方ないのだろうけど。この時代なら、こうなんだろうな。そして、タバコを吸うシーンが多いのも時代だなぁと思ってしまった。そういう古さはどうしようもない。 気になった部分。 「月月火水木金金なんてやってたら、疲れて仕方ねえもんな」p91 この言い方、今では死語じゃないかなと思ってしまった。でも、懐かしい言葉。 「女の子って、花もらったら、理由もなく喜ぶもんだと思ってた」p105 古い。今どき、そんな男性いるのか? いや。いるかもしれないのか。でも、人の家の庭から拝借してくるのは、今の時代はないと思うな。 「それにしても、何年か後、地球人が本格的に宇宙へ進出しだしたら、驚くでしょうねえ」あさみは笑ってる。「宇宙空間に机だのTVだのがただよっているんですもの。」p168 これ、今はスペースデブリ(宇宙ゴミ)と言って、結構問題になってる。創作で書かれたことの大半は現実に起きると思っていいので、この本が書かれた時代なら『あり得ない』だったろうけど現代は『あり』になってるんだよな。もちろん、宇宙に漂ってるのはテレビや机ではないけど。 それにしてもこのあとがきで『化け物』が出てくる話を書こうかなみたいなことが書いてあったけど、それが「~動かない」の物語になったのだろうか。続いてないけど、要素がいろいろ被ってて比べるのは楽しかった。 新井素子
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261ページ 6月23日〜6月26日 『絶対猫から動かない』を思い出させるスタイルだった。木村と水原のキャラがかぶっていて、どっちがどっちだっけ?と区別があまりつかなかった。姫のキャラも薄くて、若かりし頃に描かれた作品だと強く感じた。
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懐かしくて読んでみた 新井素子中学生の頃に読んだらもっと面白かった?壮大なテーマ(?)にちまちました戦法に・・・「10代が書いた」というところに価値があるのかもな表紙はかわいかった
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新井さんが中学時代に書いた作品だそうで。SFファンタジーの題材と一人称な文章は小説を書き始めたばかりの若い人が好きそうな、有りがちものなんだけれど、それでも最後まで飽きさせないストーリーは凄く面白くて素敵!バリッバリの少女恋愛じゃないところがまた若〜い!って感じがする(笑)好きだ...
新井さんが中学時代に書いた作品だそうで。SFファンタジーの題材と一人称な文章は小説を書き始めたばかりの若い人が好きそうな、有りがちものなんだけれど、それでも最後まで飽きさせないストーリーは凄く面白くて素敵!バリッバリの少女恋愛じゃないところがまた若〜い!って感じがする(笑)好きだなあ。ラストが少しすっきり落ちない。でもそこが好きー。(笑)地元図書館(05/09/09)
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新井素子さんの初期の作品。 後の狂気を描いた作品のことを考えると、とても可愛らしいストーリーです。
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