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総理執務室の空耳 の商品レビュー

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実際にあった政治の裏…

実際にあった政治の裏側を小説という形で暴き出しています。

文庫OFF

2014/02/12

宮沢政権末期から細川政権を舞台とした政治小説。発表時政治の大転換を予見したものとして衝撃を与えた謎の作家が、今遂にヴェールを脱いだ。非自民連立政権誕生の裏で、宮沢喜一と羽田孜はどんなやり取りをしたか。コメ市場部分開放に到る過程で小沢一郎やコメ・マフィアがいかに暗躍したか。政変の陰...

宮沢政権末期から細川政権を舞台とした政治小説。発表時政治の大転換を予見したものとして衝撃を与えた謎の作家が、今遂にヴェールを脱いだ。非自民連立政権誕生の裏で、宮沢喜一と羽田孜はどんなやり取りをしたか。コメ市場部分開放に到る過程で小沢一郎やコメ・マフィアがいかに暗躍したか。政変の陰で繰り広げられた会話の細部までが、黒川小太郎によって白日の元に晒された。しかし、これは全て想像力によって紡ぎ出された小説なのだ。(親本は1998年刊、平成8年文庫化) ・文庫化にあたって ・小説 野党連立政権誕生す ・小説 続・野党連立政権誕生す ・小説 一九九四年大動乱―それはデノミから始まった ・小説 決断!―コメ・マフィアたちのXデー ・三酔人鼎談 黒河小太郎って。だれだ! ・著者あとがき 本書は、実在の人物を登場させた政治小説である。各話の前口上でフィクションである旨がうたわれているが、リアリティーを感じるのは著者の蓄積の成せる技であろう。通常の政治小説とは異なり政治家だけでなく縁の下の力持ちである官僚達も出てくるところが珍しい。 実在の人物を登場させて小説を書く事はかなり難しいのではないか。この様な小説の場合、その人物が取るであろう行動が描かれなくてはなくてはならない。並の内容では見透かされ興が覚めてしまうと思う。さすがにデノミこそ実現しなかったが、虚構が現実にどこまで近づくことが出来るのか考えてみるのも面白い。

Posted byブクログ