集中治療室 の商品レビュー
現弁護士兼作家が、以前集中治療室で働いていた経験をいかした処女長編。 文章の雰囲気は、小説というより、実際に現場で働くレジデントのブラックなエッセイというカンジ。 追うほど、ストーリーらしいストーリーもなく、「ベッド3」とか、「ベッド5の家族」とか「ウオンバット(看護婦のことをこ...
現弁護士兼作家が、以前集中治療室で働いていた経験をいかした処女長編。 文章の雰囲気は、小説というより、実際に現場で働くレジデントのブラックなエッセイというカンジ。 追うほど、ストーリーらしいストーリーもなく、「ベッド3」とか、「ベッド5の家族」とか「ウオンバット(看護婦のことをこの主人公が呼ぶ呼び方)」とかいう表現なので登場人物も覚えにくい。 でも、医療現場を皮肉っている表現とかが面白く、処女作らしい散漫な表現が気にならなければ面白く読めます。 最後の最後まで来て、主人公を取り巻くストーリーがとんとんとんっと展開して、あれあれ? と思うのですが、ラストはイマイチ。 1996年初版のこの本にて、映画化予定とありますが、その後どうなったんでしょうね? キャラクターだけいかして、テレビシリーズにしたほうが面白いんじゃ??
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