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ハッカーを撃て! の商品レビュー

3.8

7件のお客様レビュー

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2013/08/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

犯罪をするという意識なく、はまり込んでしまった青年ケビン・ミトニック。そして彼の不幸な家族たち。米国の実話に基づいたストーリーはスリルに富んでいます。「カッコウはコンピュータに卵を産む」と異なり、どちらかというとハッカーを主人公にその心理を描く本です。またハッカーの烙印を押された人が社会で生きていくことの困難も成る程と思います。それを追跡する日本人研究者もまたケビンの裏返しでコンピュータ族の新人類です。

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2013/02/19

90年代前半映画ウォーゲームのモデルになったと言われたハッカー、ケビン・ミコニックの逮捕劇。 もう一人の主人公下村勉はノーベル賞科学者下村脩の息子でカルテックではある意味ハッカーのはしりの金庫破りの名人、リチャード・ファインマンの弟子。 ちょうどワイアードが創刊されたりとまだイン...

90年代前半映画ウォーゲームのモデルになったと言われたハッカー、ケビン・ミコニックの逮捕劇。 もう一人の主人公下村勉はノーベル賞科学者下村脩の息子でカルテックではある意味ハッカーのはしりの金庫破りの名人、リチャード・ファインマンの弟子。 ちょうどワイアードが創刊されたりとまだインターネットは黎明期でミコニックもWEBと言う言葉さえ知らない。 物語の導入部で1993年にサン・マイクロシステムズの研究部門責任者ジョン・ゲージは携帯電話のことを「小型ディスプレイ付き携帯電話、新型ポケットコンピューター、双方向テレビサービス・・・」の記事の紹介で大型コンピューターとディスプレイをさしてここに有るのはコンピューター付きの電話機と言っている。スマホは概念としてはすでに発明されていたようだ。

Posted byブクログ

2013/01/31

 とある紹介で読んでみたいなと思った一冊。大物ハッカーのケビン・エトニックとコンピュータ・セキュリティの専門家である下村努との攻防を描いたノンフィクション作品である。この作品は、1996年に書かれたものであるから、今から17年のことである。当時は、windows 95が出て、いよ...

 とある紹介で読んでみたいなと思った一冊。大物ハッカーのケビン・エトニックとコンピュータ・セキュリティの専門家である下村努との攻防を描いたノンフィクション作品である。この作品は、1996年に書かれたものであるから、今から17年のことである。当時は、windows 95が出て、いよいよITブームが始まるころであるが、本書を読んでみて、今の情報社会がいかに危険性があるかということに再認識させられた。  ハッカーであるケビン・エトニックは、幼少時に両親が離婚し、友達が少なく、孤独を体験する生活を送る。そんな時出会ったのが、「コンピュータ」という存在。自分のいうことを全て聞いてくれるコンピュータはケビンにとって、友達以上の存在だったのだろう。ケビンは、他人のコンピュータに忍び込んでデータやソフトを盗んだが、それは金儲けなどの営利目的で利用したのではなく、ただ、コンピュータのセキュリティ・システムを破ることだけが目的だった。現に、やり取りの中で、ハッカーであるケビンが「ウェブ」という言葉を知らなかったのが印象的だった。  そして現在、社会は当時に比べ、信じられないくらいのスピードでソフトもハードも日々、進化している。手軽に、人々が端末を利用している。しかし、その技術や内容を理解して使用している人はどれだけいるのだろうか。通信という目に見えない過程において、知識や技術がある人間が簡単に操作することで社会が大混乱になってしまう恐れがある。現に、不正アクセスや遠隔操作といったプログラムやウィルスの話題が新聞をにぎわせている。我々は、それだけ危険な世の中を渡っているのだということを改めて認識しなければならないと思う。

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2012/03/05

(2003.01.10読了)(2003.01.05購入) 本書は、「サイバースペースの最重要指名手配犯」と呼ばれた大物ハッカーのケビン・ミトニックを、コンピュータ・セキュリティーの専門家・下村努が追いつめる過程を描いたノンフィクションである。(313頁) 目次 まえがき Ⅰ、逃...

(2003.01.10読了)(2003.01.05購入) 本書は、「サイバースペースの最重要指名手配犯」と呼ばれた大物ハッカーのケビン・ミトニックを、コンピュータ・セキュリティーの専門家・下村努が追いつめる過程を描いたノンフィクションである。(313頁) 目次 まえがき Ⅰ、逃走 Ⅱ、原罪 Ⅲ、追跡 Ⅳ、サムライ Ⅴ、吹雪の中で 訳者あとがき (2012年3月5日・記)

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2011/03/01

この本、読んでからもう15年経つのか。伝説のハッカー(クラッカー)・ケビン・ミトニックを、こちもハッカー下村努氏が、彼を追い詰め・捕らえるまでのノン・フィクション。ここに登場する下村 努氏は、ノーベル賞をとった下村脩さんの息子さん。

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2011/02/11

ノーベル賞をとった下村脩氏の息子さんが有名ハッカーを捕まえて映画化もされてる方だと聞いて、一冊読んでみた

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2009/10/07

[○2008/04/22完読](THE CYBERTHIEF AND THE SAMURAI)久々にハッカー本を読みました。私はこの手のハッカーのノンフィクション本が好きです。数年前に出たケビン・ミトミックの本も読んでみようと思います。本書は著者の冷静な文章が特徴的だと思います。...

[○2008/04/22完読](THE CYBERTHIEF AND THE SAMURAI)久々にハッカー本を読みました。私はこの手のハッカーのノンフィクション本が好きです。数年前に出たケビン・ミトミックの本も読んでみようと思います。本書は著者の冷静な文章が特徴的だと思います。感情的にならず、いたって冷静に取材、分析、執筆しているようで好感が持てました。メディアや体制に渦巻く性(もしくはアメリカの利己主義)みたいなものを想像すると、ミトニック氏に同情的切なさを感じずにはいられません。ネットワーク、電脳世界、インタネット黎明期のアメリカ、反体制そんなキーワードにぐっとくる人にはお勧めです。当時のアメリカのハッキングは、気候のイメージもあるのか、すごくカラッとしてクールなイメージもあります(あまりジメジメ感、陰湿感がないといいますか)。犯罪は兎も角、広大な大自然と広大なネットの両方を体感できるアメリカのコンピュータカルチャにはやはり憧れます。日系の下村努氏も登場するので日本人にもお勧めの本です。ただし本中で彼のことがサムライと表現されてますが、彼はサムライとは非なる方だとは思いました。少なくともこの本から読み取る限り(あの尊大な態度)は決してサムライでは無い気がします。どちらかというとケビン氏の(ネットではなくリアル世界での)寡黙さに興味がわきます(本当は知りませんが・・)。努氏の両親は原爆投下時長崎にいた方のようで想像以上に日本と身近な方のようです。あと努氏と某F博士との関係にも驚きました。最後に。犯罪行為以外のところでは努氏よりもケビン氏に共感できる部分が多いのは不思議なものです。

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