朽ちた樹々の枝の下で の商品レビュー

真保裕一(著者)

2012/09/14

先ずは文字が多い。ただ昨日夕方から読み始めたんだけど、面白さに流れるように読み進めた。不発弾事件の終わり方は此処までの話しの進め方からしたらお粗末な気はするがひさびさに面白い作品に出会えた。作り込みはスゴいね。

2010/07/11

北海道森林作業員の尾高は早朝、林の中で若い女性と遭遇するが、何故か彼女は脅えて逃げてしまう。2年前に起きた不発弾の盗難に関係していた彼女の恋人の元自衛隊員の爆発死を調べているらしい。閉ざされた世界である自衛隊訓練場の中で何が起こっていたのか・・・。

スピード感あふれていておもしろかった。ラストは結局あいまいなままで終わらしてしまったけど。彼の死んだ奥さんのこととかもスパッとしなかったし。

2010/06/10

この方の本は初めて読みました。

読み進みずらく、時間がかかってしまった１冊。
盛り上がりがなかったような。。。
タイトルの意味が掴めないままで読み終わってしまいました。

2010/05/02

北海道出身なので、読んでいて地元の空気感を思い出した。
「本当の北海道はこんなんじゃない」とならない緻密な描写がまずすごい。
あの北海道の、うすら寒い夏の森を思い出させてくれただけでも
この本を読んだ収穫。

ラストは正直、微妙かなと思う部分もあった。
今回のお話も、普通の人が、普通の気持ちとか正義感で
どんどん事件に巻き込まれて、気付くと銃を突きつけられたりしているのだけど
その中で知識や体力や判断力を総動員してそれに立ち向かっていく。
それが面白い。

私が尾高さんの立場になったら、気にはなるけど、そこまでして西垣さんを
追ってあげられるだろうか？
況してやピンチのときにうまいこと、女房だと言いつくろったり
蔦で引き揚げたり、車で逃走したり、なんてできるだろうか。
私が女で、尾高さんが男だということを差し引いても、
到底敵わないと思う。できる人だったらいいなと思うけど、
必死に自分の身を守って逃げることで精一杯になりそうだ。

2009/10/04

元妻しかり、助けた女性しかり、登場する「オンナ」がどうも魅力的に描かれていないのが残念。相方となる女性に惹かれるモノがないと、いくら主人公の描写が魅力的であったとしても、何となく薄っぺらく感じられるのだなー。
テーマが森林組合、自衛隊と、いわゆるオトコ社会ということもあって、なおさら数少ない「華」を丹念に描いてほしかった。
男性向きの一冊かな。