皇位継承の古代史 の商品レビュー

亀田隆之(著者)

2017/09/23

大体、敏達用明朝前後の辺りと、天智天武朝辺りについての記述が多い。
前者については蘇我氏、後者については藤原氏の天皇家への関わりにも多く触れている。

皇位継承権のルールはどのようになっていたのか、またそれを巡ってどのようなことが起こったのかが詳しく書かれており、何となく分かっていることを改めて文字を通して読んでみるのは、自分の中での整理にもなって非常に興味深かった。

文体もわかりやすく読みやすかったのだが、少し手を加えただけの同じ文章が複数回繰り返し出てくるので、「あれ？このページ読んだはずなのに…」という”自分大丈夫か？”現象が起こる。何度、天智天皇の前に大海人皇子が槍を突き刺し鎌足のおかげで事なきを得たことか…。。
その字数分に他のことが書けたのではないか？と思うと残念でした。