奇妙な味の物語 の商品レビュー
読み終わってから思ったことは、なんとも言いえて妙なタイトルをつけたものだということでした。奇妙な物語ではなく、まさにこれは奇妙な"味"の物語でした。生々しいというよりも、グロテスクとまでいえるような描写の数々。様々な物事を斜め上から見ています。 この...
読み終わってから思ったことは、なんとも言いえて妙なタイトルをつけたものだということでした。奇妙な物語ではなく、まさにこれは奇妙な"味"の物語でした。生々しいというよりも、グロテスクとまでいえるような描写の数々。様々な物事を斜め上から見ています。 この小説の分類がホラーだというのは、頷けるような頷けないような。確かにグロテスクで、怪奇で、残酷なところもあるのだけど、あくまでそれはブラックユーモアなわけで。へんに居心地の悪い感じがするくせに、どこか病みつきになるような感覚。 五木さんってこういうのも書くんだ。と意外な感じもしました。もっとも、著書をそれほど読んでいるわけではないのだけれど。この作品も合わせて、いろいろなことを思い巡らす思想遊びが好きな人なのかなという印象を受けました。斜めに世界を見ている中に透明な部分もあり、五木さんの人柄を思わせました。「赤い桜の森」が一番好き。
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車を愛し、車から愛されすぎた美貌婦人の悲劇。 自著の返本の山にうもれて窒息死するベストセラー作家。 sexを試み、ポルシェを走らせ、大人の快楽を駆け足で味わってしまう9歳の少年。 ユーモラスで残酷でピュアな香高い17の物語。 心の奥底にひそむ悪魔的快感をよびおこす、傑作ホラー短編...
車を愛し、車から愛されすぎた美貌婦人の悲劇。 自著の返本の山にうもれて窒息死するベストセラー作家。 sexを試み、ポルシェを走らせ、大人の快楽を駆け足で味わってしまう9歳の少年。 ユーモラスで残酷でピュアな香高い17の物語。 心の奥底にひそむ悪魔的快感をよびおこす、傑作ホラー短編集。
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読んでいて、気分が悪くなった小説。短編集です。 奇妙っていうか、どれもこれも「うわ、最悪…かわいそう…」って感じだったのです。読みやすいですけどね。
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