アンチノイズ の商品レビュー
個々人間の感覚のズレについての”反絶対音感小説”。音楽やっていたらしい辻仁成が音を例題に、性や美、宗教の不一致をおしとやかに提示した作品。 ヘッドホンから騒音、梵鐘、性までのくだりは綺麗にノイズを更正していくんだけど、宗教を最後に入れちゃったことで個人の手に負えない問題になっ...
個々人間の感覚のズレについての”反絶対音感小説”。音楽やっていたらしい辻仁成が音を例題に、性や美、宗教の不一致をおしとやかに提示した作品。 ヘッドホンから騒音、梵鐘、性までのくだりは綺麗にノイズを更正していくんだけど、宗教を最後に入れちゃったことで個人の手に負えない問題になってしまって、閉じきれなかったエンディングに納得がいかない読者も多そう。でもこれはこれで良いと思う。ポップミュージックばかりになったら世の中平和だけど、その平和は僕たちに何ももたらしてくれない。
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内容はあんまり覚えてないけど、 高校の図書館のどこにこの本があって手に取ったのかは覚えているという…(苦笑) そんな経験、ありますよね?(笑)
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辻仁成は好きでよく読むけど、ミュージシャンだから書けた作品なんだなと感じた。 都会の雑踏にもまれがちだけど、身近な自然にも耳をかたむけてみたいと思った。
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たしか、この本を読んでからか。ウォークマン、ヘッドホン・・その類はやっぱりキライやなぁ、って思った。
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