中国古典の言行録 の商品レビュー
自己啓発・人間関係・…
自己啓発・人間関係・経営戦略など5つのジャンルに分けて、さまざまな名言を出し、それについての話を添えている。この手の本は、矢鱈説教臭かったり、実理性を前面に押し出しすぎて、話自体は詰まらなかったりするものだが、そういうところがなく、エッセイ的に読んでも楽しいのは流石。まあ、ちょっ...
自己啓発・人間関係・経営戦略など5つのジャンルに分けて、さまざまな名言を出し、それについての話を添えている。この手の本は、矢鱈説教臭かったり、実理性を前面に押し出しすぎて、話自体は詰まらなかったりするものだが、そういうところがなく、エッセイ的に読んでも楽しいのは流石。まあ、ちょっぴり説教っぽいですが、それは宮城谷さんの特徴というか持ち味みたいなものなので。
文庫OFF
中国の古典からの名言の紹介と宮城谷さんのエッセイ。 人間関係や仕事、リーダーとしての心構え、など時代と共に変わる価値観もあるかもしれないけれど、人として大切なことは変わらない部分もたくさんあり、身が引き締まります。
Posted by
この本の説明 人生の指針となる実用書。 易経、史記、論語、孟子、貞観政要、韓非子などの古典から選び抜いた名言、名句集 自己啓発 日常の心得 人間関係 指導者への帝王学 経営戦略 について、役に立つ様 書かれた書
Posted by
一つ一つが短編になっているので隙間時間に読みやすかった。その代わりに詳細には書かれていないので別の本に進んだ方が関連のエピソードがもっと面白く読めると思う。
Posted by
自己啓発・日常の心得・人間関係・指導者への帝王学・経営戦略の5章立て。 中国古典を知らない人にもわかりやすく、そして様々な書物を縦横無尽に行きかって解説する。
Posted by
1996年第1冊、文藝春秋の文春文庫。5章53編。中国の古典で参考になる文をとりあげて解説を加えるスタイル。しかしはっきりビジネスマン向けと銘打ってしまうとなんかいやらしくなってしまう。この一世代前の作家たちは個人的なエッセーみたいな形で書いてたと思うのだが。この時代はこの手のビ...
1996年第1冊、文藝春秋の文春文庫。5章53編。中国の古典で参考になる文をとりあげて解説を加えるスタイル。しかしはっきりビジネスマン向けと銘打ってしまうとなんかいやらしくなってしまう。この一世代前の作家たちは個人的なエッセーみたいな形で書いてたと思うのだが。この時代はこの手のビジネス書が多く出てた気がするので、時代ですかね。 章タイトル:『自己啓発-自分を生かすための古典』8編、『日常の心得-日常生活に生きる古典』12編、『人間関係-人脈を生かすための古典』8編、『指導者への帝王学-リーダーのための古典』15編、『経営戦略-成功への戦略に生かす古典』10編、他:単行本は1992年6月海越出版社刊、
Posted by
めちゃくちゃ良書。 ・中国人が千年かかって築いてきた知恵には動かし難い道理がある ・人間が信用してもらうには言行一致しかない 水になりたい
Posted by
学問研鑽に終わりがないことを勧めているゆえ、「今日より明日へ」と成長を促す文であるのは確かだろう。儒家(じゅか)の学とは礼法であり、荀子が性悪説に傾いていたことを踏まえれば、「師を超越する」という発想が出てくるようには思えない。 https://sessendo.blogspot...
学問研鑽に終わりがないことを勧めているゆえ、「今日より明日へ」と成長を促す文であるのは確かだろう。儒家(じゅか)の学とは礼法であり、荀子が性悪説に傾いていたことを踏まえれば、「師を超越する」という発想が出てくるようには思えない。 https://sessendo.blogspot.com/2019/12/blog-post_28.html
Posted by
名言集である。初めて聞く言葉もあり、新鮮だった。そもそも名言集を読むのは、先人の言葉に学ぼうとするのではなく、日頃自分の思ってることが正しいかどうか、確認するためだと思う。そういう意味で、この本は有用だった。中国文化の奥深さを再認識した。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
荀子の考え方を整理してみると、自分を作り変えるには、3つの方法があると言う。 一、学問(これは知識と言ってよい) 二、見聞(これは体験と言える) 三、正しい人との親交(交際のこと) 上の2つはすんなり入るが、3つめについてだ。人間と言うのは、他人は見えていても、自分は見えないものである。自分を見たければ他人を通して自分を見るほかない。だから交際が大切なのである。ただし、自分を映す鏡である他人が歪んでいたり、汚れていたりすれば、自分の正確な像はつかめない。それゆえ荀子は正しい人に親しみなさいと言ったのである。 次に、『忍激のの二字は、これ禍福の関なり』という。出典は『呻吟語』である。我慢することと、激昂することは、災いと幸運の分かれ目である、ということだ。自分の人格を高めてゆく気であれば、何事も腹に収めていき、むやみに吐き出さないことを心がけるべきだ。我を忘れて怒りたいときもあろうが、そこが幸運と不運の境界だと思い、暴走しかかった自分をぐっと引き止められる胆力を養っておく必要がある。人格は作ってゆくものだということだ。 成吉思汗は、モンゴル軍を率いて、金の首都、燕京を陥落させたとき、金の王臣、耶律楚材を見出した。楚材はモンゴル帝国のために制度を改善し、法を制定したが、常々言っている事があった。『ひとつの利益を得ようとするなら、一つの害悪を取り除いたほうがよい。新しい仕事を一つ増やすなら、古びて役に立たない仕事を一つ減らしたほうがよい』と。 人には3種類の恨みがあると『列子』は言う。孤丘丈人(こきゅうじょうじん)という長老が、楚の宰相、孫叔敖(そんしゅくごう)に教えたことである。 一、爵位の高い人は人々がそねむ。だから、へりくだることが必要だ。 二、官職の立派な人は、君主から憎まれる。だから細心になることが必要だ。 三、高給取りは人々が怨む。だから、他人に広くほどこしをすることが必要だ。
Posted by
- 1
- 2