ミスチルに学ぶ作詞レッスン の商品レビュー

沢井昭治(著者)

2020/09/22

2010年4月11日読了。Mr.Childrenのヒット曲数曲を取り上げ、その歌詞の構造の分析とそれを踏まえて作詞したレッスン生たちの作品を採点する。最近では確信犯に近いが、90年代のミスチルの歌詞には通常歌に載せない「ごつごつした言葉」や、ありふれた日常なのだけれどなぜか人々の共感を呼ぶ情景・心理描写や、くどくどと冗長でないすっきりした背景の説明など、「いいな」と思う要素が非常にうまく取り込まれていたのだな。･･･普通の人が「ミスチル風」に歌詞を書こうとすると結構恥ずかしい、ということも良く分かる。歌詞というものは「書きたいこと、心に浮かんだことを素直に書く」ことも重要だが、聞く人に届くように書かないと独りよがりになってしまうもの。難しい。