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重耳(上) の商品レビュー

4.3

30件のお客様レビュー

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2009/10/07

「砂と星の国 晋」 ロマンチストな表現にどれだけ明るくて素敵な国なのだろうとの想像を裏切り、 その誕生から成長まで血にまみれている、なかなかハードな国。 重耳というタイトルなのに重耳の祖父、称の国力増強から物語が始まるところに宮城谷さんらしさを感じる。 食前酒、前菜、パン・・・...

「砂と星の国 晋」 ロマンチストな表現にどれだけ明るくて素敵な国なのだろうとの想像を裏切り、 その誕生から成長まで血にまみれている、なかなかハードな国。 重耳というタイトルなのに重耳の祖父、称の国力増強から物語が始まるところに宮城谷さんらしさを感じる。 食前酒、前菜、パン・・・とメインを待っている内におなか一杯になってしまうことが多いのだが、 これはちっとも満足させない。寧ろ食べれば食べるほどメインが待ち遠しくなる魅力を秘めている。 どうやって重耳は覇者となりえたのか。 その素地は一体どこでできあがったのか。 その疑問に答えを与えてくれているかのようだ。 初読では、称からどうして重耳のような茫洋とした孫が生まれたのか とても不思議だった。 しかし読めば読むほど、心に秘めた苛烈な部分や、ちょっとした時の臣下への接し方に共通するところを感じ、 宮城谷さんの手腕に改めて敬服。 ・・・でもこの巻だとやっぱり重耳の出番は少ないなぁ

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2009/10/04

流浪の王子から王となった重耳の物語。彼を彩る人々がとても魅力的なんだけど、それらを魅了した重耳の人格が、やはり素敵なのだなと思う。

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2009/10/04

一言でいうと、我慢なんですかね。 機を待つといいますか。 語彙が少ないのでうまく表現できなくてすいません。 面白いです。

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2009/10/07

前650年頃。晋の文公。春秋時代の五覇。(五覇:孟子は斉の桓公,晋の文公,秦の穆公,宋の襄公,楚の荘王を言い,荀子は斉の桓公,晋の文公,楚の荘王は変わらないが,あと2人を呉王闔閭(こうりょ)と越王勾践言う)。 国内の後継者争いで殺されそうになり,国外へ逃亡,各地を遍歴し,十七年後...

前650年頃。晋の文公。春秋時代の五覇。(五覇:孟子は斉の桓公,晋の文公,秦の穆公,宋の襄公,楚の荘王を言い,荀子は斉の桓公,晋の文公,楚の荘王は変わらないが,あと2人を呉王闔閭(こうりょ)と越王勾践言う)。 国内の後継者争いで殺されそうになり,国外へ逃亡,各地を遍歴し,十七年後に晋の君主となります。 魅力的な人間の回りには人が集まります。狐突,郭偃,狐偃,先軫,介子推など一人一人の小説も出来そうなぐらい魅力的な人が多いように感じます。 『古来,やってはいけないことが3つある。1.禍をたくらんではならない 2.乱につけこむことをしてはならない3.人の怒りを増大させてはならない。喧嘩により人を屈しようとしてはならなく,たとえ勝ったとしても恨みを買うだけであり後世に禍を残すだけだ』この言葉が好きだ。

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2009/10/04

一言で言うと船頭の様な人かと。 家臣と時の二つの流れに逆らわずに、 でもチャンと主導権は握っているところが 純粋に凄いかと。話を聞くという事がどれだけ大事なのかと身につまされた。

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2009/10/04

傑作の誉れ高い作品だけあって満足の出来。主人公は春秋五覇の1人、晋の文公だが、話はその二代前の王から始まる。王たちはもちろん、その家臣団も含めると非常に多数の登場人物がいるが、各々豊かな個性が与えられていてさすがである。 王の性格が、そのままその代の晋の姿に表れており、その意味で...

傑作の誉れ高い作品だけあって満足の出来。主人公は春秋五覇の1人、晋の文公だが、話はその二代前の王から始まる。王たちはもちろん、その家臣団も含めると非常に多数の登場人物がいるが、各々豊かな個性が与えられていてさすがである。 王の性格が、そのままその代の晋の姿に表れており、その意味で上中下巻それぞれ違った趣がある。

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2009/10/04

春秋五覇の一人、重耳(文公)の物語。 私を中国古代歴史時代小説の世界にはまらせた本です。 狐突がかっこいいです。 そして申生に泣きました。上中下巻。

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2009/10/04

上中下巻。春秋時代、陰謀により各国を19年も放浪したという苦難の末に、ようやく晋の王となった文公の物語。春秋の五覇の一人にも数えられる名君ですが、介子推を読むと、ちょっと印象が悪くなってしまいました。いえ、度量の大きな人物ではあるのですが。

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2009/10/04

春秋五覇の一人である「重耳」を書いた作品なり。 とある国の君主の三男に生まれた重耳が19年も中国をさまよい紆余曲折の末に覇者となる壮大な道のりがここにかかれているなり。

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2009/10/04

なんといっても、重耳のおじいちゃまがいい!!先見を見る眼を持っているんだねー。重耳の人柄の良さは天下一品です。私も付いて行って無い知恵を絞り出したいくらいです。

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