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東福門院和子の涙 の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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徳川二代将軍秀忠の末…

徳川二代将軍秀忠の末娘和子が、後水尾天皇のもとに入内し、風習の違い、皇子の夭折、夫の側室たちとその意地悪にけなげに耐える姿を侍女の目から描く。大奥ものが好きな方にはおすすめ。

文庫OFF

2020/12/08

最初が全然進まず、入内からやっと面白くなる。 お江与の娘なので勝気かと思っていたらしおらしく柔和な方で、全然イメージが違っていた。 我慢の人でもあり、徳川からみた和子だけど、御所の人からみた和子はどんな人か知りたくなった。

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2021/10/31

解説にあるように、「天璋院篤姫」が江戸瓦解時の女性の生き方を描いたもので、これは江戸初期のそれを描いたもの。女性の生き方を通してその時代全体を捉える。 男社会で、女性が裏から活躍して動かした、みたいな本もあるけど、道具として強制的に参加させられ、その中で誇りや矜持をもってよく生...

解説にあるように、「天璋院篤姫」が江戸瓦解時の女性の生き方を描いたもので、これは江戸初期のそれを描いたもの。女性の生き方を通してその時代全体を捉える。 男社会で、女性が裏から活躍して動かした、みたいな本もあるけど、道具として強制的に参加させられ、その中で誇りや矜持をもってよく生きたというふうに思える。教科書にある男性だけの歴史とは角度を変えて、歴史をみられると思う。 東福門院作の押し絵を検索して、見た。花を付けた桃の枝。きれい。

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2020/04/07

東福門院に興味をもったのは2年前サントリー美術館の「寛永の雅」を観に行ったから。小堀遠州、狩野探幽、野々村仁清が活躍した時代。宮廷文化の中心となった後水尾天皇と東福門院和子。 前半は和子の母お江与の方の説明や、家康の天下取りについて長々語られている。この頃の歴史をざっと振り返るに...

東福門院に興味をもったのは2年前サントリー美術館の「寛永の雅」を観に行ったから。小堀遠州、狩野探幽、野々村仁清が活躍した時代。宮廷文化の中心となった後水尾天皇と東福門院和子。 前半は和子の母お江与の方の説明や、家康の天下取りについて長々語られている。この頃の歴史をざっと振り返るにはよいが、和子さんがなかなか出てこない。主題は孤立無援の宮中で和子さんが、どれだけ苦労し、涙を流し、それでも気高く生きたか、という事が江戸城から女中として一生奉公したゆきさんから語られる。宮尾さんだから仕方ないが「女」を前面に出した作品だった。和子さんの文化的貢献についてももう少し記述があるとよかった。出てくるのは雁金屋くらい?

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2015/10/14

二代将軍、徳川秀忠と江姫との間に産まれた「徳川和子」の一生を侍女の視点から描く。 当時は当たり前だったであろうお家の為の結婚、京都と江戸の価値観の違い、江戸期の朝廷の様子など、物語と合わせて時代背景を読み取るのも面白い。 武家から朝廷へ嫁ぐという前代未聞の結婚を静かに受け入れ...

二代将軍、徳川秀忠と江姫との間に産まれた「徳川和子」の一生を侍女の視点から描く。 当時は当たり前だったであろうお家の為の結婚、京都と江戸の価値観の違い、江戸期の朝廷の様子など、物語と合わせて時代背景を読み取るのも面白い。 武家から朝廷へ嫁ぐという前代未聞の結婚を静かに受け入れる和子姫。その強さ、健気さに涙が止まらない。

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2014/11/24

85 武家の子として禁中へ嫁ぐことは、男子以上に並々ならぬ覚悟が必要だった時代 和子姫はそれでも徳川のため、国のために、帝に尽くし、己の本分と重責を果たすべく、過酷な定めを生きるのである

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2014/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

公武合体といえば幕末の「和宮」しか知らなかった。 これは江戸幕府始まりのころの公武合体のために幼くして徳川家から禁裏へ輿入れした「和子(まさこ)」の物語をお付きの今大路ゆきが想いで話として語る形をとった作品。 現人神と称される上様に自由にお目通りもかなわずひたすらに「待つ」当時の女の気持ちを描いているが歴史を正しく表したものではなくあくまでも「ゆき」の心情の元に語るお話。 「姫様一番」という思いが少々ウザったくもあるけれど、当時も女子はこのようなものだったのかと切なくもなる。 和子姫の花嫁行列のあたりは読んでても凄く華やかで大そうなものであったのが感じ取れて映像が浮かぶようだった。

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2012/12/14

 「篤姫」を読んで俄然面白くなってきた江戸時代。幕末を生きた篤姫に対し、徳川幕府が開かれた頃は・・と選んだのが、この本。二代秀忠と江の間に生まれ、天皇家へと嫁いだ娘 和子の一生を、おつきの女性からの視点で語るというもの。  当時の文化、風習がよくわかり、読み応えがありました。自分...

 「篤姫」を読んで俄然面白くなってきた江戸時代。幕末を生きた篤姫に対し、徳川幕府が開かれた頃は・・と選んだのが、この本。二代秀忠と江の間に生まれ、天皇家へと嫁いだ娘 和子の一生を、おつきの女性からの視点で語るというもの。  当時の文化、風習がよくわかり、読み応えがありました。自分の思いとは別のところで決められた定め。それに身を任せることしかできなかった時代。それでも、凛として歩んでいった和子のことを思うと、小さなことでイライラしてたらいかんぜよ!と思うのです。やっぱり好きだな~この時代。

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2012/12/13

正直期待外れ。天璋院篤姫が面白すぎたのかも。終始ですます調の語り文はやはり冗長だし余計な主観が入りすぎて読みづらい。好きな歴史物なのに最後まで物語に入っていけなかった。

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2012/09/13

江戸幕府成立期、公武融和の責務と徳川の悲願を一身に背負い、14才で後水尾天皇のもとへ入内した秀忠の5女和子。その生涯を、少女期より和子に仕えたゆきの語りで振り返る。 れいによって私の好きな姫君ものだが、今回は和子その人よりも、朝廷方と幕府方とのせめぎあいに驚嘆。あくまでもおかし難...

江戸幕府成立期、公武融和の責務と徳川の悲願を一身に背負い、14才で後水尾天皇のもとへ入内した秀忠の5女和子。その生涯を、少女期より和子に仕えたゆきの語りで振り返る。 れいによって私の好きな姫君ものだが、今回は和子その人よりも、朝廷方と幕府方とのせめぎあいに驚嘆。あくまでもおかし難い現人神であるところの帝、それゆえに徳川側も切に和子の入内を望むのだが、実際は財力も政治実権も幕府の掌中…。政治向きの攻防の裏では、女たちも帝の寵愛をめぐって策をめぐらす。 結婚して東京から京都へ移り住んだ私としては、この江戸対京都の構図、まだ生きているように感じることも…。

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