誰がために熱血ポンちゃんは行く! の商品レビュー
読書録「誰がために熱血ポンちゃんは行く!」2 著者 山田詠美 出版 講談社 p64より引用 “でも、個性的すぎて、きっと、だあれも彼 女の小説など読まないであろう。ああ、自称 個性派は恐いことである。” 目次から抜粋引用 “ポンは元漫画家 不思議なアイドル ホームタウン...
読書録「誰がために熱血ポンちゃんは行く!」2 著者 山田詠美 出版 講談社 p64より引用 “でも、個性的すぎて、きっと、だあれも彼 女の小説など読まないであろう。ああ、自称 個性派は恐いことである。” 目次から抜粋引用 “ポンは元漫画家 不思議なアイドル ホームタウンへトンボ返り カルトな日常 ホテルの熱い夜” 小説家である著者による、日々の賑やかな 出来事を記したエッセイ集。 漫画で雑誌デビューしたころの話から著者 独自の贅沢についてまで、楽しそうな周囲の 人々とのやりとりを交えて書かれています。 上記の引用は、著者に来た手紙についての 一節。あまりにも行き過ぎた個性は、その人 にしか理解することが出来ないということで しょうか。脳は共通性を求めるとは、養老孟 司氏の著作に書かれていたように記憶してい ますが、あまりにも個性的な小説では、共通 性を見いだせる人も少ないことでしょうね。 1992年から1993年頃の世相が反映されてい て、当時に青春時代を過ごした人のほうが、 楽しめる一冊なのではないかと思います。 ーーーーー
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単行本、文庫本にまとまったエッセイって、どういう時代に書かれたのかを分かって読んでいるかどうかでずいぶん印象が変わるもの。この「誰がために・・・」は、雑誌への連載が92年1月-93年8月。熱血ポンちゃんシリーズを再読から読破しようと思った本の最初。こちらは、再読組みのはずなんだけ...
単行本、文庫本にまとまったエッセイって、どういう時代に書かれたのかを分かって読んでいるかどうかでずいぶん印象が変わるもの。この「誰がために・・・」は、雑誌への連載が92年1月-93年8月。熱血ポンちゃんシリーズを再読から読破しようと思った本の最初。こちらは、再読組みのはずなんだけど、ぜんぜん記憶に残っていない。初めて読んだときは、日常生活の中に「外国へ出かける」ということが当たり前になっている山田詠美さんのこの文章がきらきら、キンラキンラとしていて、あこがれちゃうは〜と、口をぽかんと開けながら(という気分で)読んでいたと思います。今回再読してみて、なんで、こんな文章に、紙を使わなきゃいけないのと思って半ば怒ってた。でも、だんだんと、それは、確かに!!ごもっとも!!と思えることも書いておられるので、だんだん読むのが楽しくなってきた。それに、やっぱり私じゃ体験・経験できないことを読ませてもらって疑似体験できるのは幸せなのかもと思うと、読んでて楽しいなぁと思えるようになっちゃっていました。
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