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東京の中の江戸名所図会 の商品レビュー

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2021/04/16

杉本苑子 「東京の中の 江戸名所図会 」 江戸名所図会を見ながら、現在の東京を巡るエッセイ。 図の探究はないが、成り上がりの女帝、吉原遊女の後追い自殺、僧侶の男色と変装用の貸衣装屋、給金のいい 水茶屋娘、私娼のいる岡場所 など 著者らしい?テーマもあって、江戸風俗の入門書と...

杉本苑子 「東京の中の 江戸名所図会 」 江戸名所図会を見ながら、現在の東京を巡るエッセイ。 図の探究はないが、成り上がりの女帝、吉原遊女の後追い自殺、僧侶の男色と変装用の貸衣装屋、給金のいい 水茶屋娘、私娼のいる岡場所 など 著者らしい?テーマもあって、江戸風俗の入門書としては 入りやすい 名言「むかし美しかったところから東京は真っ先に汚くなった〜名所図会の頃の面影をしのぶほかない」 高い建造物がなくて、空気が澄んでいたら、富士山が見えることに驚いた 著者らしい史料の使い方 *音羽護国寺の桂昌院の女帝の話 *小塚原回向院の吉原の遊女滝本(井伊大老を殺害した関鉄之助の愛人)の墓の話 *湯島天神下の蔭間茶屋(常連客は男色のお坊さん)の話 神田の水茶屋 *水茶屋は 崖の突端、境内で最も見晴らしのいい場所にある *腕によりをかけて美女を置く *アルコールは出さないが、出がらしなしの狭山茶を出す(二番煎じなしが江戸の心意気)

Posted byブクログ