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神の火(上) の商品レビュー

3.7

75件のお客様レビュー

  1. 5つ

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CIAやKGBなどの…

CIAやKGBなどのスパイとの駆け引きなど緊迫した展開でこの先どうなるのか一気に上下巻読みきれる作品でした。

文庫OFF

国際政治に翻弄される…

国際政治に翻弄される男の人たち。重く暗い感じがしました。

文庫OFF

人間の内面を繊細に描…

人間の内面を繊細に描いた作品。一気に読めます。

文庫OFF

難しい事はわからない…

難しい事はわからないけれど、緻密な文章にのめりこみました。蜂に刺されてる友人を観察~って場面がシリアスな展開の中、妙におかしかったです。いや、主人公の性質を語る上で大切な場面なんですが・・・。

文庫OFF

2022/11/05

高村作品は、描写が細かい。 原子力のセーフティのコンピューター の演算だとか、数値だとか読んでても 分からない。 だけど、引き込まれていくのが不思議 スパイや、島田の境遇が細かく描かれ ているから、感情移入される。 結末が全く予想出来ないので、下巻へ

Posted byブクログ

2023/08/12

難しくて漠然としかわからなかったけど、人間ドラマ目当てで頑張って読んだ。高村薫、めちゃくちゃ頭いいんだろうな… 本筋にさほど影響なさそうなのに木村商会パートの仕事の様子を結構きちんと描いてて、そういう細かいとこをはぐらかさずに描写することで物語の説得力が増してるなと思った。一切隙...

難しくて漠然としかわからなかったけど、人間ドラマ目当てで頑張って読んだ。高村薫、めちゃくちゃ頭いいんだろうな… 本筋にさほど影響なさそうなのに木村商会パートの仕事の様子を結構きちんと描いてて、そういう細かいとこをはぐらかさずに描写することで物語の説得力が増してるなと思った。一切隙がない。 島田さんと良の関係が好き。

Posted byブクログ

2022/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読中、この人は一体何者?という思いが頭を覆っていた。 冒頭のプロローグでの原子力発電所の建築現場のシーンにおける建設専門用語の正確さから始まり、原子炉制御システムの専門的な説明はまだしも、科学専門雑誌・専門書の取次会社の業務や、潜入した大学で新しい原子炉のデータを抜き取る際のコンピュータ関係の専門用語、ウラン濃縮技術の話や操船技術、時限爆弾の作り方などそれらこの小説では余技である部分でさえ、微細に渡って描写し、説明するのにはひたすら脱帽。 普通の作家なら、それらは省略するテクニックで上手く処理するのだが、この人にはそれがない。しかもそれらが全て専門家と同一レベルの知識なのだからものすごい。 更に加えてこれらの知識を一切取材せず、専門書や自らの空想で描くというのだから、ほとんど天才である。 しかし、それらは裏返せば小説としての力の抜きどころがないわけで、読者もずっと力の入った読書を強いられる事になる。この辺が万人になかなか受け入れられにくいところではないかと思う。 さて、物語は三人称の文体を取りつつも、基本的に主人公島田浩二の視点で語られる。島田はソ連側のスパイ、江口彰彦によって日本に連れてこられたロシア人と日本人とのハーフだった。日本では江口の知人、島田海運の社長、島田誠二郎の息子として育てられ、成長するにつれて江口の弟子としてスパイとして育てられつつも、原発の技術者としても知られるようになっていた。 一時期疎遠になっていた二人を再び引き合わせたのは父誠二郎の葬儀の場だった。そこで島田は明らかにロシア人の顔つきをした高塚良と名乗る青年と幼馴染みの日野との再会を果たす。スパイを引退した島田はその日を境にCIA、KGB、北朝鮮、日本公安4つ巴の原発襲撃プラン「トロイ計画」の情報戦の渦中に引きずり込まれるのだった。 (下巻の感想に続く)

Posted byブクログ

2022/03/18

〝 日本海からミサイル一発飛んできて、格納容器に命中したら間違いなく壊れます。容器は、ただのコンコリ-トの塊だから・・・ 〟原子力工学のエキスパ-ト(島田浩二)による旧ソ連への極秘情報の漏洩、東西冷戦時代から尾をひく諜報と謀略の渦、音海原子力発電所(福井県高浜原発)の襲撃計画など...

〝 日本海からミサイル一発飛んできて、格納容器に命中したら間違いなく壊れます。容器は、ただのコンコリ-トの塊だから・・・ 〟原子力工学のエキスパ-ト(島田浩二)による旧ソ連への極秘情報の漏洩、東西冷戦時代から尾をひく諜報と謀略の渦、音海原子力発電所(福井県高浜原発)の襲撃計画など、国際政治の激流に翻弄される男たち・・・女性作家の筆致とは思えぬ超ハード・ノヴェルの本作は、〝神の火〟をまえにして、読む者の身も心も焼き尽くす、熱き孤高の男たちの灼熱のドラマ。

Posted byブクログ

2021/08/01

帰省とか旅行などのお供に高村薫を読むようになってしばらく経つ。本作もゴールデンウィークの帰省で読み始めた、夏休み前の帰省でこの上巻を読み終えた。はじめは事件物かなと獏とした予想を立てていたが、スパイ小説。「黄金を抱いて翔べ」でも北鮮のスパイのエピソードがあったが、本作はさらに米国...

帰省とか旅行などのお供に高村薫を読むようになってしばらく経つ。本作もゴールデンウィークの帰省で読み始めた、夏休み前の帰省でこの上巻を読み終えた。はじめは事件物かなと獏とした予想を立てていたが、スパイ小説。「黄金を抱いて翔べ」でも北鮮のスパイのエピソードがあったが、本作はさらに米国、ロシアのスパイが登場。光磁気ディスクをUnixマシンで開くとか、いまからみるとやや時代かかった部隊にも興味が行く。アラブ人顔の高塚良が拉致されて上巻が終了。グイグイ引き込まれるわけではないが、帰省の車内で読みには良い作品だった。

Posted byブクログ

2020/10/11

さらに下巻に続きます。とにかく複雑。二重スパイで、ロシアと北朝鮮、アメリカ、そして、公安。ひとつ一つベールがはがされていく。楽しみ。

Posted byブクログ