欲望産業(下) の商品レビュー

高杉良(著者)

消費者金融大手会社の…

[文庫ＯＦＦ]

消費者金融大手会社の内幕を描いた経済小説。確かに某消費者金融はとんでもない会社という印象を受けたが、内部にいれば感覚も麻痺してしまうはず。色々な意味で「恐ろしい」作品。

上巻と同様に消費者金…

[文庫ＯＦＦ]

上巻と同様に消費者金融が発展していく過程とオーナーと雇われ社長の確執が迫力ある。

2016/09/08

消費者金融「富福」の副社長に就任した大宮紘平はかつての人脈と豊富な経験をもとに、めざましく業績を伸ばしていった。しかし、カード事業進出への考え方の相違から、オーナー・里村栄一との齟齬が目立つようになるーエリート・バンカーの苦悩と挫折を重厚に描く企業小説の巨篇。

2009/10/04

消費者金融最大手「富福」の成長ときしみを描く経済小説。

過酷なノルマの達成のため、不正を行う社員。
そして、その責任をその社員の責任にして経営責任をとらない企業体質が克明に見えてくる。
また、融資残高のみを追い、回収不可能な顧客までにお金を貸す。。。その無理が見えてくる。

出世争いには目先の結果が必要となるが、全体を見渡せることができなければ、痛い目を見る気がした。

消費者金融の人間模様や、経営陣の考えなどが鮮明に描かれているので、その部分でも十分に楽しめた。