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動物園の昭和史 の商品レビュー

3.5

4件のお客様レビュー

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2024/08/31

伊東の「まぼろし博覧会」の売店で購入。 (データハウスの本が沢山残っている。) 大変良いお土産になった。

Posted byブクログ

2017/08/17

「動物園の昭和史」と言うより戦時下の動物園」って感じか。 先の大戦の際に日本の各動物園で行われた動物の処分について を詳細に綴っている。 巻末に参考文献の記載はあるのだが、本文中に「…なのではない だろうか」「…だと思われる」という推測の記述が多いのが気に なる。 全国の動物...

「動物園の昭和史」と言うより戦時下の動物園」って感じか。 先の大戦の際に日本の各動物園で行われた動物の処分について を詳細に綴っている。 巻末に参考文献の記載はあるのだが、本文中に「…なのではない だろうか」「…だと思われる」という推測の記述が多いのが気に なる。 全国の動物園に先駆けて真っ先に動物の処分を開始した上野動物 園についてはかなり批判的な書き方をしている一方で、東山動物園 については当時の飼育係りのインタビューが取れたからか、好意的 なのはどうか。 著者の動物への強い思い入れは分かるのだが、これまで一生懸命に 動物の面倒を見て来たのに、戦時下とはいえ、その動物たちを処分し なければならなかった動物園関係者については非常に冷たい。 食料不足と、空襲で猛獣が逃げ出す可能性があるからと処分された 猛獣だが、実際の空襲では猛獣舎への被害はなかったのだから、 殺す必要はなかったのではないかと著者は問う。でも、それって 結果論ではないだろうか。 また、各動物園での処分については軍の命令というよりは、当時の 内務省の政治的策略ではないかとの論も展開している。罪のない 動物たちを処分することによって、敵国への戦意を高揚させようと 企んだのではないか…と。 しかし、本書のなかでも著者自身が戦時下の新聞では動物処分に ついてはほとんど報道されていないと綴っている。政治的策略で あるとするなら、国の統制下にあった新聞に書かせない手はない だろうと思うのだが…。 まぁ、突き詰めていったら「動物園」そのものの在り方の是非に 行きついちゃうんだろうけどね。『かわいそうなぞう』の方が好き だな、私は。

Posted byブクログ

2016/09/12

写真が豊富で資料集のような感じ。 上野動物園で戦前「幼獣園」。様々な動物の赤ちゃんを同じ檻で飼育する企画をやってたらしくて、もっと写真が見たい…!と思い調べたら、1件も該当しなかった… でもこれこそ本の醍醐味じゃないでしょうか。 いくらネット社会とは言えども、本の歴史の長さにはか...

写真が豊富で資料集のような感じ。 上野動物園で戦前「幼獣園」。様々な動物の赤ちゃんを同じ檻で飼育する企画をやってたらしくて、もっと写真が見たい…!と思い調べたら、1件も該当しなかった… でもこれこそ本の醍醐味じゃないでしょうか。 いくらネット社会とは言えども、本の歴史の長さにはかなわない。 本でしか知りえない情報もたくさんある。 ゾウを上野動物園に迎える時に昭和通り(家の近所!)を歩かせたとか、猛獣の毒殺命令が出される前から、同じ園内の小動物を肉食獣のエサに充てたとか… 知らないことが私にはたくさんありました。 「ヒグマの毒殺にかかった 22分間は生涯よりも長かったろう。」 まったくその通りだと思います。

Posted byブクログ

2013/07/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

動物を疎開させることだって出来たはずなのに 射殺、毒殺などを行った人たちに対する怨嗟で満ちた内容となっております。 可哀想だよ、そう思うのは当然だよ。人間の勝手で無理やり連れて来られた挙句にこの仕打ちだから。 そう思って「来る世は 人に生まれよ 秋の風」というメッセージを送った人に対してまで「ふざけるな!!」と罵声を浴びせるのはどうなの? 内容は面白かったけど、後味が悪い。 自分が感じた痛みだけが善じゃないんだよ。

Posted byブクログ