現代ペルーとフジモリ政権 の商品レビュー
15世紀からの欧州、近代では米国、とのかかわりの中での混迷から、自らの手で立ち上がりつつあるラテンアメリカ諸国。市民革命を経ていない日本にとって尊敬すべき存在なのかもしれない。最近はその歴史や政治に興味を持っている。 この本は「旧宗主国がペルーをどのように分断し、今の国民性や社会...
15世紀からの欧州、近代では米国、とのかかわりの中での混迷から、自らの手で立ち上がりつつあるラテンアメリカ諸国。市民革命を経ていない日本にとって尊敬すべき存在なのかもしれない。最近はその歴史や政治に興味を持っている。 この本は「旧宗主国がペルーをどのように分断し、今の国民性や社会に影響を与えているのか」といった基本的問題の概観に始まり、第二次大戦後に生じた激しい政治社会変動の中でフジモリ政権の位置づけは何かにまで迫る。薄い新書サイズにペルーの激動が詰まっている良書だと思う。
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