「超日本人」のススメ の商品レビュー
日本人の世界化について知りたくて読書。 1993から95年に書かれた内容。通りで表紙の著者の顔が若いわけだ。翻訳者名がないので著者自ら日本語で原稿を書いたと思われる。すごい人だ。 元々非常に好感を持つ人だったので初めて著書を読むことができて嬉しい。著者の明るい人柄の裏にある幼...
日本人の世界化について知りたくて読書。 1993から95年に書かれた内容。通りで表紙の著者の顔が若いわけだ。翻訳者名がないので著者自ら日本語で原稿を書いたと思われる。すごい人だ。 元々非常に好感を持つ人だったので初めて著書を読むことができて嬉しい。著者の明るい人柄の裏にある幼少期の体験、両親の離婚、義父との確執、母親への失望、そして、弟との別れ。10年後に再会した弟の姿にショックを受けるなどの話が印象の残る。家庭環境の力は怖いな。いつの日かカール兄弟の漫才を見てみたい。 著者が幼い頃のロサンゼルスの雰囲気が感じられる。白人、黒人、宗教と日本には存在しない要素が詰まっている。 日本の良い点、良くない点を日米を文化比較して述べていて、なるほどと氣づかせてくれる。良い部分はもっと良くし、改善したほうが良い点は改善すればよい。しかし、普通に日本国内で生活をしているだけだとそれそら氣づかない人も少なくないと思う。 最後の国旗や健全なナショナリズムを持つことは第1版当時は少数派意見だったと思う。国歌国旗法なる奇妙な法律ができたのは2000年直前なので、今から振り返ると非常に正論を述べていたんだなと感心する。 本書から約20年、著者は現在の日本をどう考えているのだろうか。相対的な経済規模は縮小し、国際的な地位も低下する日本であるが、多少日本人は国際化を果たせたのであろうか。 著者のような知日派、日本を好きでいてくれる人に活躍してもらえる懐深い日本であって欲しいと願う。 英文は最初の1つくらいで残りは後から読む予定。日本語と内容が連動しているため自分のレベルでも理解できそうだ。 読書時間:約55分
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