人形は遠足で推理する の商品レビュー
人形と内気な腹話術師のユーモア・ミステリ 読了日:2006.12.27 分 類:長編 ページ:282P 値 段:480円 発行日:1991年4月角川書店、1995年7月発行 出版社:講談社文庫 評 定:★★★ ●作品データ● ------------------------...
人形と内気な腹話術師のユーモア・ミステリ 読了日:2006.12.27 分 類:長編 ページ:282P 値 段:480円 発行日:1991年4月角川書店、1995年7月発行 出版社:講談社文庫 評 定:★★★ ●作品データ● ---------------------------- 主人公:妹尾 睦月 語り口:1人称 ジャンル:ミステリ 対 象:一般 雰囲気:ユーモアミステリ 結 末:ハッピーエンド カバー装画:伊藤 正道 カバーデザイン:蔵前 仁一 解 説:斉藤 肇 ---------------------------- ---【100字紹介】------------------ めぐみ幼稚園の先生・妹尾睦月が園児達と乗り込んだ遠足バス。 拳銃を持った殺人事件の容疑者にバスジャックされた!? 同行する内気な腹話術師と陽気な人形とともに 犯人の容疑を晴らせるのか?ユーモアミステリ第2作 -------------------------------------- 我孫子武丸の「人形シリーズ」第2弾。 前作は連作短編集でしたが、今回は長編。 前作からの設定をそのまま受け継いでいて、その説明に関して冗長には語られないので、是非、前作を先に読了しておくことをお勧めします。まあ、分からなくはないでしょうが、楽しめる度合いがまったく違ってくるかと思います。 主人公は幼稚園の先生をしている妹尾睦月。菜の花が読むミステリの中では比較的珍しい1人称の物語です。やはり女の子が主人公だと恋愛がらみになるでしょう?で、実際このシリーズにも主人公がいい感じ?になっているおにーさんが登場します。腹話術師の朝永さん。しかし、どうにも頼りないおにーさんです。普通だったらこの朝永さんが、そうは見えないけど、実は頭脳明晰の名探偵!なのでしょうけれど、そうは問屋が卸さないのが我孫子流。名探偵は、朝永さんでもまして主人公でもなく…人形。朝永さんの人形が名探偵なのです。 しかもその設定が深い。 ただ単に、面白おかしく人形が探偵なのではないのです…。ユーモラスでありながら、実は単なる表面だけの面白さではなく、感動すら呼び起こせるというこのシリーズ。その辺りの深ーいお話は、前作をご確認下さいまし。 さて、本作のことを。 今回は、タイトルどおり、遠足で事件が起こります。幼稚園の遠足に、ひょんなことから同行することになった朝永さんと人形の鞠夫。彼らと、幼稚園児を引率する主人公と同僚の先生、そして幼稚園児が、バスに乗り込んだところを、何と拳銃を持った男が乗り込んできて…!はい、バスジャックです。しかしこのバスジャック、何か様子がおかしい?「俺は一体…どこ行きゃいいんだ?」なんて自問するくらい…えぇぇ~。何か頼りなーい犯人ですね。しかし、何とこの犯人、実はとある事件の容疑者!? 妹尾睦月と朝永さん、そして鞠夫は、この容疑者の容疑を晴らすために、バスジャック中の極限状態の中、安楽椅子探偵となります。タイムリミットつきの安楽椅子探偵は、果たして「安楽椅子」と言えるのかどうかは謎ですけど(苦笑)。そういうところが新しいのかな、と思われます。拳銃を振り回す犯人と同行するなんて、相当緊張感が保たれそうでしょう? どきどきの展開、容疑者の言葉だけの情報で、どこまで真相に迫れるでしょうか?ミステリらしいミステリかもしれません。 ●菜の花の独断と偏見による評定● --------------------------------- 文章・描写 :★★★ 展開・結末 :★★★+ 簡 潔 性 :★★★+ 独 自 性 :★★★★ 読 後 感 :★★★ --------------------------------- 菜の花の一押しキャラ…朝永 嘉夫 「お嬢さん、あなたはわたしの天使だ。ヴィーナスもその美をうらやみ、 戦神マルスも恐れをなして逃げ出すでしょう。」 (二宮和也) いや、マルスが逃げ出すのはどうかと思う…
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人形シリーズ二作目。まりおが結構好き。 探偵役・警部・ヒロインと王道だけど、 探偵役が人形なのが珍しい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
鞠小路鞠夫シリーズ 幼稚園の遠足に参加した朝永と鞠夫。園児の乗ったバスがバスジャックされ人質となった。バスジャックの犯人・日野崇。友人であり暴力団組員のい坂崎輝実の殺害容疑で警官に追われる日野。密室で殺害された坂崎。バスジャックで撃たれ二宮老人の正体。老人に息子の嫁にとたのまれたおむつ。 1998年10月3日購入 1998年11月8日読了 2011年9月25日再読
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腹話術師の人形が名探偵?! ご存知、人形探偵シリーズ第二弾。 今度は幼稚園の遠足のバスがバスジャック?! ハラハラドキドキのシリーズ初長編です。
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人形探偵シリーズ第2弾で初長編。 幼稚園教諭の女性と腹話術師の男が主人公。 内向的な男と外向的な人形との二重人格が面白い。 今回は2人がバスジャックに巻き込まれる。軽く読めて楽しめる。 同様の設定の「人形草紙あやつり左近」という漫画を思い出した。
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「スピードをもっとあげろ。ぶっ飛ばせ」私、めぐみ幼稚園の妹尾睦月です。今朝、園児たちと乗り込んだ遠足バスが警察が追っている殺人犯(しかも拳銃所持)に乗っ取られるという事件に巻きこまれて、もう大変。同行の腹話術師・朝永さんと、彼が操る人形の鞠夫も大ピンチ。好評の人形探偵シリーズ第二...
「スピードをもっとあげろ。ぶっ飛ばせ」私、めぐみ幼稚園の妹尾睦月です。今朝、園児たちと乗り込んだ遠足バスが警察が追っている殺人犯(しかも拳銃所持)に乗っ取られるという事件に巻きこまれて、もう大変。同行の腹話術師・朝永さんと、彼が操る人形の鞠夫も大ピンチ。好評の人形探偵シリーズ第二弾。
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ユーモアミステリー長編。 人形シリーズ第二弾!! 主人公が勤める幼稚園の遠足に、腹話術師の彼も付いていくことになり、みんなはうき×2しながらバスに乗り込んだ。行き先は自然公園。天気は快晴。はりきってお弁当も作ったし、何かいいことがありそう♪・・・と思いきや、遠足のバスがバスジ...
ユーモアミステリー長編。 人形シリーズ第二弾!! 主人公が勤める幼稚園の遠足に、腹話術師の彼も付いていくことになり、みんなはうき×2しながらバスに乗り込んだ。行き先は自然公園。天気は快晴。はりきってお弁当も作ったし、何かいいことがありそう♪・・・と思いきや、遠足のバスがバスジャックされた!!しかも犯人は拳銃を持っている!!どうなる、どうする!?また×2腹話術人形、鞠夫の推理が冴える!! いや〜やっぱりこのシリーズの見所は、トリックもさることながら、不器用な二人の恋模様と、鞠夫のキャラでしょう。今回は鞠夫の出番が少なかったので★は四つですが(笑)二人の恋がちょっぴり進展したのがよかった♪今度はもうちょっといい展開が待ってるのかな?楽しみです★
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「スピードをもっとあげろ!ぶっ飛ばせ」私、めぐみ幼稚園の妹尾睦月です。今朝、園児たちと 乗り込んだ遠足バスが警察が追っている殺人犯(しかも拳銃所持!)に乗っ取られるという 事件に巻き込まれて、もう大変。同行の腹話術師・朝永さんと、彼が操る人形の鞠夫も大ピンチ
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人形の2巻目。長編物。 なかなか本屋に売っていなくて困った。 ミステリーものとして読むよりは、お話の中に謎が含まれている。という感じで読んだ方がいいかも。
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