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高杉晋作の上海報告 の商品レビュー

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2022/05/21

『高杉晋作の上海報告』というからには、高杉のみにスポットを当てた構成の方が読みやすいのに、と思いながら読んでいると、ようやく最後の13ページが高杉章だった。その13ページに驚きはなかったが、高杉は上海滞在の後半、日記を書いていなかったらしい。つまり高杉の上海情報はごく僅か。よって...

『高杉晋作の上海報告』というからには、高杉のみにスポットを当てた構成の方が読みやすいのに、と思いながら読んでいると、ようやく最後の13ページが高杉章だった。その13ページに驚きはなかったが、高杉は上海滞在の後半、日記を書いていなかったらしい。つまり高杉の上海情報はごく僅か。よって高杉の上海について他の本にも載るような情報が全て、これ以上の高杉上海情報を語ることは出来なかったのだろう。 ・高杉も参加したのは幕府第一回目の上海遣使 ・合計四回の上海遣使があった ・目的は貿易、日本から物産を大量に持っていったし、上海で大量に買い付けを行った ・高杉の一回目は大赤字 というのは全く知らなかった。詳細な無名の武士たちの行動録とあわせて、興味深い事実は多く、さすが教授さんの単行本、勉強にはなった。

Posted byブクログ