粗食のすすめ の商品レビュー
「食品全体を見ずに一部の栄養素のみを見ている」には納得。 結局のところ、まだまだカロリーや栄養素について、人間がわかっていないことはたくさんいるのだから、頭でっかちに知識だけで判断するのではなく、先祖代々食べてきた食生活も見直してみる価値があるんじゃないのかい?ってことか。 ...
「食品全体を見ずに一部の栄養素のみを見ている」には納得。 結局のところ、まだまだカロリーや栄養素について、人間がわかっていないことはたくさんいるのだから、頭でっかちに知識だけで判断するのではなく、先祖代々食べてきた食生活も見直してみる価値があるんじゃないのかい?ってことか。 ある人にとっては合う食品も、別の人にとっては害になることもある。わたしたちは、エライ学者や研究者の言うことよりも、自分の身体が発している声無き声に耳を傾けた方がいい気がする。 自分にとってベストな食生活を模索してみようと思った。
Posted by
同著者から同名著作が何冊も出されているが1995年初版で「あるある」以前の著作。「食物見ずして栄養素を見る」フードファディズムに警鐘を鳴らすもの。同じ炭水化物であっても食卓に上るものがご飯かパンかによってその副食には取り合わせの「文法」があるわけで、その意味で食事の総体として「パ...
同著者から同名著作が何冊も出されているが1995年初版で「あるある」以前の著作。「食物見ずして栄養素を見る」フードファディズムに警鐘を鳴らすもの。同じ炭水化物であっても食卓に上るものがご飯かパンかによってその副食には取り合わせの「文法」があるわけで、その意味で食事の総体として「パンーサラダーコーヒー」より「ご飯ー漬物ー味噌汁」の方が望ましく、民族的に体質に合う「伝統食」を勧めている。この種の議論は賛否両論あるだけに眉唾ものではないかと疑ってかかっていたが主張そのものはよく理解できる。ただ本書の主旨からは逸れるが、食の「欧米化」が栄養学的に人類普遍のものではないことは首肯できるとして、比較文化論としては「欧米」を一括りにする議論にややひっかかった。
Posted by
- 1