バークカヌーは生き残った の商品レビュー
一番馴染み深い舟といえば、親類が持っていた5メートルぐらいの伝馬船だ。 母方の親類が瀬戸内の離島にいたこともあり、海は比較的身近で船乗りもいれば、親類の何人かは船舶免許や船を持っていた。しかし、その伝馬船にもモーターはついており、手漕ぎと併用だった。 この本はカナダ先住民の伝統...
一番馴染み深い舟といえば、親類が持っていた5メートルぐらいの伝馬船だ。 母方の親類が瀬戸内の離島にいたこともあり、海は比較的身近で船乗りもいれば、親類の何人かは船舶免許や船を持っていた。しかし、その伝馬船にもモーターはついており、手漕ぎと併用だった。 この本はカナダ先住民の伝統的なバークカヌーの再現に関するドキュメンタリー。その生き様はなかなか面白い。特に「エドウィン・タッパン・アドニーのスケッチ及びモデル選集」は貴重な民俗学的資料だ。技術が途絶えずに再興するには、今の暮らしを見直す必要がありそうだ。
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「アメリカン・ナチュラリスト傑作選全6巻」と銘打たれたこの本は,シーカヤックではないんですが,木の皮で作る伝統的なカナディアンカヌー『バークカヌー』製作者を訪ねる筆者のノンフィクションものです。 シーカヤックではないので,あまり期待しないで読みはじめたら,バークカヌーの作り方の...
「アメリカン・ナチュラリスト傑作選全6巻」と銘打たれたこの本は,シーカヤックではないんですが,木の皮で作る伝統的なカナディアンカヌー『バークカヌー』製作者を訪ねる筆者のノンフィクションものです。 シーカヤックではないので,あまり期待しないで読みはじめたら,バークカヌーの作り方の描写(巻末に図版まである!)や,カヌー作り名人が一緒に旅に出てみたら実は旅についてはシロウトでさんざん苦労させられるハメになる話など,人間像もうまく描き出されていてかなり面白可笑しいし,思いもしなかった大収穫の面白い本でした。 今年(2001年4月)のシーカヤックアカデミーで洲澤さんのお話の中でも『バークカヌー』製作の写真が出てきて,またまた興味が出てきました。
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