ある歴史の娘 改版 の商品レビュー
犬養毅さんの次男犬養…
犬養毅さんの次男犬養健さんの娘さん、つまり毅さんのお孫さんである道子さんの自伝。 政界・文壇・芸術系と日本史に名前の残る人たちとの交流やエピソードと、少女「犬養道子」さんの内面的な成長が書かれています。 若い頃なら悩むよなあ、と思う自己の存在意義とか生き方について深く深く深く考え...
犬養毅さんの次男犬養健さんの娘さん、つまり毅さんのお孫さんである道子さんの自伝。 政界・文壇・芸術系と日本史に名前の残る人たちとの交流やエピソードと、少女「犬養道子」さんの内面的な成長が書かれています。 若い頃なら悩むよなあ、と思う自己の存在意義とか生き方について深く深く深く考えておられ、その思索の深さや行動力、前向きさに胸をうたれます。その辺りは歴史的というよりも一種哲学的です。 周りの方々が道子さんをとても大事にしていて暖かな気持ちになるのと当時に、第二次世界大戦という歴史の流
文庫OFF
犬飼道子さんの少女時代の経験と思いを綴った本。何かを成し遂げたいという強い気持ち、向学心が特出している。置かれた環境や受けた教育も特別だが、その生き方に学ぶところが多い。犬飼さんの他の本も改めて読みたくなった。
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[ 内容 ] 五・一五事件より終戦まで、歴史の綾にまといつかれたひとりの少女の魂の形成を描く物語。 家庭、交友、縁談、冒険心など心の遍歴をつぶさに描いた長篇自伝の青春編。 昭和秘史に新しい光を投げかける問題作。 [ 目次 ] 北の南の人 つゆ冷え 問い 借翠宝蘭亭斎 日記の周辺 青い手紙 判決 夏の客 熊と切手 楽学(幕間のとき)〔ほか〕 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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昭和のお嬢様の自分探しと信仰に目覚めるまでを昭和の歴史的な出来事(主として「支那」中心)を交えて描かれている。自分とは別世界のお話なので、興味深く読めた。
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犬養道子さんというのは、ほんとうにお嬢様だ。 ときどきその自負が鼻につくのだけれども、 わたしはそれを、その独自性と知性を担保に許すことにしている。 近代日本史の裏話としても秀逸。
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