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ブーヘンヴァルトの日曜日 の商品レビュー

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2016/05/03

筆者はパリに亡命していた17歳の時にナチスへのレジスタンスに参加し、19歳の時にゲシュタポに捉えられてブーヘンヴァルトに2年収容されていた。スペインの元文化大臣。彼はドイツ語のできる唯一のスペイン人であり、しかも収容所内の地下の共産党抵抗組織に属し、シェリングやカントを読んだりで...

筆者はパリに亡命していた17歳の時にナチスへのレジスタンスに参加し、19歳の時にゲシュタポに捉えられてブーヘンヴァルトに2年収容されていた。スペインの元文化大臣。彼はドイツ語のできる唯一のスペイン人であり、しかも収容所内の地下の共産党抵抗組織に属し、シェリングやカントを読んだりできた、いわゆる特権囚だった。

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2009/10/08

ブーヘンヴァルト収容所の日曜日— それは恩寵ともいうべき、特別な日だった。 日曜日だけは、午後の点呼が終わったあと 仲間たちと文学や哲学を語り、 詩を朗誦することができ、 ブーヘンヴァルトの雪も美しく見えた。 著者のセンプルンは、スペインの元文化大臣。 パリに...

ブーヘンヴァルト収容所の日曜日— それは恩寵ともいうべき、特別な日だった。 日曜日だけは、午後の点呼が終わったあと 仲間たちと文学や哲学を語り、 詩を朗誦することができ、 ブーヘンヴァルトの雪も美しく見えた。 著者のセンプルンは、スペインの元文化大臣。 パリに亡命していた十七歳のとき、 ナチスドイツへのレジスタンスに参加。 十九歳だった一九四三年にゲシュタポに捕えられ、 ワイマール近郊のブーヘンヴァルト収容所に 二年間拘禁された。 同収容所には、ロシア兵はじめ外国人や政治犯が 多く収容されていた。 そこでの「死の記憶との闘い」から生まれたのが、 本書である。 フェミナ・ヴァカレスコ賞受賞。

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