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社会学への招待 の商品レビュー

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2010/02/13

「正しい」とされていることが、どのように形成され、またどのように検証可能であるのかを、ロジックと著者らしいユーモアで丹念に描きだす。自分自身の常識に照らしても、ハッとさせられる例が多い。(キリスト教における洗礼と、共産主義における自己批判の対比など)。また、そうした意識の恣意性を...

「正しい」とされていることが、どのように形成され、またどのように検証可能であるのかを、ロジックと著者らしいユーモアで丹念に描きだす。自分自身の常識に照らしても、ハッとさせられる例が多い。(キリスト教における洗礼と、共産主義における自己批判の対比など)。また、そうした意識の恣意性を認めつつも、「自己」というものを持つことは可能なのか、またそれはいかにしてするかの意見も添えられており、決して突き放してはいない。社会学を少し学んだ入門者にお薦めする。

Posted byブクログ