演劇の都、ロンドン の商品レビュー
〈絶対忘れない本かもしれない〉 ゼミで初めてのブックレポート発表に選んだ本。 当日、大学の図書館でハンドアウト&発表原稿をプリントアウトしようとUSBにファイルを入れて持っていったはいいが、なぜかUSBに入れたはずのファイルが大学のPCで開けない。 やばいと思った。 残念...
〈絶対忘れない本かもしれない〉 ゼミで初めてのブックレポート発表に選んだ本。 当日、大学の図書館でハンドアウト&発表原稿をプリントアウトしようとUSBにファイルを入れて持っていったはいいが、なぜかUSBに入れたはずのファイルが大学のPCで開けない。 やばいと思った。 残念ながら、発表時間までに家に戻って帰ってくる時間はなく、急遽昼休みの30分を使って一応レジュメを作り、発表原稿はどうしようもないから、記憶だけを頼りにインプロヴァイズする他なかった。 結果は散々だった。 発表は制限時間を大幅にオーバー(ちなみに授業チャイムが終了のゴングでした・・・)、その上発表には全く論理的な流れも、ストーリーも垣間見られず(自分でも発表中そう感じていた)、その後先生にこてんぱんに(憤怒混じりの)批判をされた。「みんなもこんな発表認めちゃだめだよ」とか言われてました。もちろんゼミのメンバーからは白い目線…。 かなり落ち込みました。発表原稿が・・・という話は所詮言い訳にしかならないから言っても無駄だし、ただただ何も言い返さず、ボロクソに言われるのを耐えるしかなかった。僕ももういい大人ってやつで、したがって人前で怒られるのは相当キツかった。 ということで、かなり思い出深い本です。 で、レビューです: 本書は、1574年から1642年までのイギリス・ルネサンス演劇そのものを取り巻く全体背景に筆が加えられたものである。著者はこの約70年間を便宜的に「シェイクスピアの時代」とし、多くの資料を基にこの時代の演劇を歴史的脈絡に当てはめ、シェイクスピア時代の「演劇の都、ロンドン」とその周辺についての体系を、実証的に論じている。余分な推量は最小限に抑えられ、あくまでも資料から着実に読み取れる当時の演劇環境が考察されている。したがって、資料の引用が多い。 全六章から本書は構成され、第一章の序論は、本書の目的を明らかにした上で、シェイクスピア時代の演劇に関わる当時の土壌を総合的に概説している。 第二章以降は、「劇団」、「役者」、「劇場」、「上演」、「観客」の順に、演劇に関わる個別の要素を重点的に論じている。
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