まんがら茂平次 の商品レビュー
万の言葉にも本当のこ…
万の言葉にも本当のことはからっぽ、という渾名のまんがら茂平次が主人公の連作短編集。幕末の江戸の長屋を舞台に、迷い立ち止まったり寄り道しながら生きていく人々が描かれている。ダメな人間と言われつつも、なぜか周りから頼りにされている茂平次の生き方が面白くて好きです。
文庫OFF
茂平次には、フーテンの寅さんと同じ人間性を感じた。「法螺吹き」と言われる人にも、周りを幸せな気持ちにする人がいるもので、この茂平次は、そういう人のようだ。茂平次の口から出任せのハッタリが、読んでいて、何か気持ち良い。不思議な気分だ。
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四つの時に両親を流行病で無くし,七つに初めての嘘を着いてから、嘘をつき通し。 千に三つは本当の事を言うが『せんみつ』なら、『まんがら』は万に一つも本当はないの例え。 長屋に暮らし,本当のことは一つもない茂平次。誰にも信用はされない。小太りで愛嬌のある二重、元は立派な着物であったろ...
四つの時に両親を流行病で無くし,七つに初めての嘘を着いてから、嘘をつき通し。 千に三つは本当の事を言うが『せんみつ』なら、『まんがら』は万に一つも本当はないの例え。 長屋に暮らし,本当のことは一つもない茂平次。誰にも信用はされない。小太りで愛嬌のある二重、元は立派な着物であったろう古着を着て、口からとめどもなく嘘を言っては生きている。 そんな茂平次だったが、惚れた女の気を引こうと、女に頼まれ火つけをしようと、だが間際で少ない子供時代のいい思い出の場所も焼け野原になってしまう事を恐れ,やめてしまい、薩摩藩士にボコボコにされる。 偶然知り合う,色んな人々。 まんがらの評判通りに嘘で救ってやると,少しづつ友達が増え、何やら小さな共同体に。 大好きな江戸を守ろうと,小さな争いをする。 時代はすでに江戸町民が徳川幕府の終焉を予想している時代。 江戸には浪士が増えだし,物の値段が急激に高騰し,また狼藉を働く外様藩からやってきた藩士や浪士がおおくなり、江戸の中は荒み出す。 粋な江戸っ子が嫌がるような、無粋で下品な男がはびこる。 そんな中,粋で、面白いまんがら茂平次が,胸のすくような騙しで困っている江戸っ子を助ける。 憎みきれないろくでなし。
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「万の言葉のうち、真実はゼロ、空っぽ」からくる「まんがら」 調子がよくて、でも憎めない茂平次と、まわりの人々。 江戸時代末期の混乱期をたくましく、でも賑やかに踏んばる庶民たちの生活が 生き生きと描かれてます
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こういう市井モノで、幕末期のものを読むのは初めてだったので新鮮でした。 薩摩藩士と江戸の人たちの交流を描いた「わが山河」が最高。泣けました。
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