日本の文学論 の商品レビュー
和歌、俳句そして能楽と日本の芸術論というべき内容の本です。今年は紫式部1000年の年と言われていますが、そのキーワードともいうべき「あはれ」の追求。そして古今集、新古今集の時代の歌合の壮絶な芸術の闘いは貴族の風雅な遊戯とは思いもつかない世界でした。藤原定家の紀貫之批判が仮名序に登...
和歌、俳句そして能楽と日本の芸術論というべき内容の本です。今年は紫式部1000年の年と言われていますが、そのキーワードともいうべき「あはれ」の追求。そして古今集、新古今集の時代の歌合の壮絶な芸術の闘いは貴族の風雅な遊戯とは思いもつかない世界でした。藤原定家の紀貫之批判が仮名序に登場するというのも、誇りをかけた芸術的な矜持から来るものなのですね。
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