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森鴎外全集(3) の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2013/12/22

『灰燼』については、主題を引き出す伏線が長く感じるのは意味があるのかという疑問が、読んでいる最中からありました。が、物語の進行の中主人公の内に秘めるエネルギーが、作中に溢れてきました。それは執筆中の気持ちの変化の表れではないかと思ったのです。たぶん、鷗外先生の作品は全て計算済みの...

『灰燼』については、主題を引き出す伏線が長く感じるのは意味があるのかという疑問が、読んでいる最中からありました。が、物語の進行の中主人公の内に秘めるエネルギーが、作中に溢れてきました。それは執筆中の気持ちの変化の表れではないかと思ったのです。たぶん、鷗外先生の作品は全て計算済みの作品が多い中で、他の作品との同時進行と官職との合間の執筆故、かなり激しいタッチになっています。  この作品の中に見られる鷗外先生自身の本音が、主人公・山口節蔵を通して人伝いに虚像化していく問題点を新聞報道と対比し、新時代の思想の潮流と合わせて描いたが、そのままの性格を、主人公に乗移っているとするならば若者の青春の夢の廃趾を言うのであり、彼自身の内部に潜む魔的な衝動に禍いされたのではないかと思うのです。  残念ながら、この作品は「未完の問題作」と評されているようですね。

Posted byブクログ

2009/10/10

蛇 カズイスチカ 妄想 藤鞆絵 流行 心中 百物語 灰燼 不思議な鏡 かのように 鼠坂 吃逆 藤棚 羽鳥千尋 田楽豆腐

Posted byブクログ

2009/10/04

「灰燼」がいい!中断されているけど。あまり文庫に所収されないけど。 「追儺」→「青年」→「灰燼」→「渋江抽斎」と読みすすといいのかな?

Posted byブクログ