蔵(上) の商品レビュー
目の見えない蔵元の娘…
目の見えない蔵元の娘『烈』の力強い生き方を書いた話です。
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映画化にドラマ化、言…
映画化にドラマ化、言わずと知れた宮尾登美子の代表作のひとつです。雪国の蔵元である旧家を舞台に繰り広げられる、愛と苦悩の物語。読んでおいて損はなし!
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盲目の娘、烈の苛烈な…
盲目の娘、烈の苛烈な生き様。叔母の姿がより印象的でした。
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これぞ 新聞連載小説ですね 残念ながら 新聞連載時にリアルタイムでは 読んでいませんが、 その時の 反響の大きさは 十二分に想像できます 「蔵元」への入念な取材、 魅力的な登場人物の描写、 越後弁もまたよいですね そして なにより 物語の奔流がすばらしい あっという間に 下巻...
これぞ 新聞連載小説ですね 残念ながら 新聞連載時にリアルタイムでは 読んでいませんが、 その時の 反響の大きさは 十二分に想像できます 「蔵元」への入念な取材、 魅力的な登場人物の描写、 越後弁もまたよいですね そして なにより 物語の奔流がすばらしい あっという間に 下巻に辿り着いてしまいました
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酒蔵の地主の一人娘として何不自由無く 暮らしていたが、段々と視力が衰え 波乱の人生を歩む烈と側で静かに支える 母の妹佐穂。 子供に恵まれない両親はやっと丈夫に成長 した烈に安堵するが、目に障害がある事を 悲嘆し烈を甘やかし気性の激しい性格の 子供になる。 体の弱い母に変わり、未婚...
酒蔵の地主の一人娘として何不自由無く 暮らしていたが、段々と視力が衰え 波乱の人生を歩む烈と側で静かに支える 母の妹佐穂。 子供に恵まれない両親はやっと丈夫に成長 した烈に安堵するが、目に障害がある事を 悲嘆し烈を甘やかし気性の激しい性格の 子供になる。 体の弱い母に変わり、未婚の妹佐穂が 烈の人生の杖となり烈と共に生きて行く。 烈を取り巻く父、母、祖母、そして佐穂の 烈への想いは苦悩と哀しみと慈愛である。 父の後妻と新たな弟の誕生が、烈を新たな 人生へと押し出して行く。
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※このレビューにはネタバレを含みます
大正8年、流産・死産・生まれても夭折を繰り返し8人の子を失った新潟の大地主で蔵元の田乃内家に、9人目の子どもが誕生する。当主の意造は今度こそ強い子に育つようにと願いを込めてその女の子に「烈」と名づける。家族の愛情を一身に受けて成長した烈だが、6歳の時に夜盲症(網膜色素変性)と診断され、将来的な失明を宣告される。 母の賀穂は病弱な身で烈のために観音巡礼に旅立ち、そのまま旅先で命を落としてしまう。自分の死後は烈の養育者で妹の佐穂を後妻にと言い残した賀穂だったが、意造が若い芸妓のせきを身請けして再婚したことで田乃内家には嵐が吹き荒れる。 目が不自由な分だけ他人の心の機微には敏感な烈は、せきが長男・丈一郎を出産すると自分はもうこの家にはいらないのではないかと考え、意造を慕っていた佐穂も傷ついて実家に帰る。彼女を追いかけて烈が家出し、2人の強い絆を描き出す場面は前半のクライマックスだろう。甘やかされて育ちわがままな烈は思ったことをはっきり口にする性格だが、そのまっすぐな気性は読んでいて爽快感があり魅力的なヒロインである。 (下巻に続く)
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昭和初期の日本酒の蔵元を舞台にした小説。 主人公の烈という女性が成長してゆく様子が描かれている。由緒正しい家に生まれたが、幼くして視力を失った烈のわがままぶりに上巻は辟易とさせられるが、徐々に自覚が芽生え、自立してゆく。 始めは方言を難しく感じるが、慣れてくればすいすいと読めるよ...
昭和初期の日本酒の蔵元を舞台にした小説。 主人公の烈という女性が成長してゆく様子が描かれている。由緒正しい家に生まれたが、幼くして視力を失った烈のわがままぶりに上巻は辟易とさせられるが、徐々に自覚が芽生え、自立してゆく。 始めは方言を難しく感じるが、慣れてくればすいすいと読めるようになる。寒そうな越後の酒蔵の描写はとても良かった。また、家族につぎつぎと不幸が襲い掛かり、それぞれ葛藤を抱えながらも周りが優しい。父の省造の世間体を気にしすぎる様子にはいらいらさせられるが、おばの佐穂の人間性は感動的である。 さいごはややハッピーエンドにまとめすぎたか。後味がよく仕上がっている。
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今は、下の途中です 上は、いろいろ思う節があった 父の生き方。列の生き方。さほの生き方。 みんなの生き方。それぞれ違う。 列は不治の病を抱えて、幼い頃から、 おびえて生きている。 列は幼いながらも、とてもしっかり物事を考える。 私も列みたいにたくましくなりたいと思った。 方...
今は、下の途中です 上は、いろいろ思う節があった 父の生き方。列の生き方。さほの生き方。 みんなの生き方。それぞれ違う。 列は不治の病を抱えて、幼い頃から、 おびえて生きている。 列は幼いながらも、とてもしっかり物事を考える。 私も列みたいにたくましくなりたいと思った。 方言の表記ばかりのため、読みにくいところもあり、少し地味な印象を覚える。 だが、地味な中にこそ繊細さ、物語の美しさを感じる。 以上、高校一年生からの感想でした。
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新潟の地主で蔵元の家の一人娘として生まれた田之内烈は、聡明で美しいが徐々に視力を失う病に侵されていた。病弱な烈の母賀穂に変わって烈の世話をしている賀穂の妹の佐穂は、烈の父意造に思いを寄せるが、意造は若い芸者のせきと再婚し男の子に恵まれる。
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実は、下も読んだけど、めんどくさいから、上だけで。 もともとは、NHKのTVドラマで見て、気に入って、原版(というか小説)を読むことに。 日本の文学作品というのは、どうしてか、こう暗いイメージがあるのだけれど、その中にある繊細さが美しい と最近思うようになったり。 方...
実は、下も読んだけど、めんどくさいから、上だけで。 もともとは、NHKのTVドラマで見て、気に入って、原版(というか小説)を読むことに。 日本の文学作品というのは、どうしてか、こう暗いイメージがあるのだけれど、その中にある繊細さが美しい と最近思うようになったり。 方言が頻繁に出てくるのもうちにとっては魅力の一つだが、何より、主人公の凛とした生き様、そのほか、登場人物のキャラクターやその背景が、舞台である「蔵」を通して、繊細に描かれているのが、すごく魅力的。 後に、酒屋で働くことになったうちにとって、ちょっと助けになったりも・・・ 烈のようにまっすぐに強く生きたい と思った。
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