ナヌークの贈りもの の商品レビュー
シロクマの写真で構成された、エスキモーの神話をモチーフにした絵本。 「ナヌーク」はエスキモーたちのことばで「氷海の王者・シロクマ」のこと。かつて氷の世界で共に生きる存在だったエスキモーとナヌークの間には、大切なことばがあった。それは狩るものと狩られるものを優しく結びつけ、生と死...
シロクマの写真で構成された、エスキモーの神話をモチーフにした絵本。 「ナヌーク」はエスキモーたちのことばで「氷海の王者・シロクマ」のこと。かつて氷の世界で共に生きる存在だったエスキモーとナヌークの間には、大切なことばがあった。それは狩るものと狩られるものを優しく結びつけ、生と死の境さえなくしてしまう不思議なもの。あらゆる生命は、そのことばでつながっていると信じてられていた。そしてその世界は安らぎに満ちていた。 自然とは、人間とは、命とはなんなのかを語りかけてくるナヌーク。この地球で生きることについて考えさせられる。壮大で圧倒される。とにかく読むべし。
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「今、自分が人間なのって、たまたまそうなだけで もしかしたら違う生き物だったかもしれない」って、 出産してからそう考えるようになりました。 だから、 「いつの日か、わたしたちは、氷の世界で出会うだろう。そのとき、おまえがいのちを落としても、わたしがいのちを落としても、どちらでも...
「今、自分が人間なのって、たまたまそうなだけで もしかしたら違う生き物だったかもしれない」って、 出産してからそう考えるようになりました。 だから、 「いつの日か、わたしたちは、氷の世界で出会うだろう。そのとき、おまえがいのちを落としても、わたしがいのちを落としても、どちらでもよいのだ」という文にとても共感しました。 ホワイトとブルーの世界で切り取られた、 星野さんのナヌーク写真が夏真っ盛りの北海道で 目に涼やかで良かったです。 ちいさなえほんや”ひだまり”さんセレクト、10才までに読みたい”こころが豊かになる110冊”より。
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「いつの日か、わたしたちは、氷の世界で出会うだろう。そのとき、おまえがいのちを落としても、わたしがいのちを落としても、どちらでもよいのだ」 父がよく読み聞かせてくれた。今思えば、ああした教養のある親がいてくれたからこそ、こうした本を味わうことが出来る素地が俺の中に仕上がったのだ...
「いつの日か、わたしたちは、氷の世界で出会うだろう。そのとき、おまえがいのちを落としても、わたしがいのちを落としても、どちらでもよいのだ」 父がよく読み聞かせてくれた。今思えば、ああした教養のある親がいてくれたからこそ、こうした本を味わうことが出来る素地が俺の中に仕上がったのだろう。
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【いちぶん】 「少年よ、消えていくいのちのために祈るのだ。 おまえのおじいさんが、祈っていたように。 おまえのその祈りこそが、 わたしたちに聞こえる人間のことばなのだ」
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『ナヌークの贈り物』・星野道夫・小学館。 イヌイットの神話をモチーフにした白クマの写真物語。 『おまえのおじいさんの最期の息を受けとった風が、生まれたばかりのオオカミに、最初の息をあたえたのだ-生まれ変わっていく、いのちたち』。 ここでも彼は命の連鎖を語っている。 そして、星野は最後にこうくくるのだ。 『いつの日か、わたしたちは、氷の世界で出会うだろう。 そのとき、おまえがいのちを落としても、わたしがいのちを落としても、どちらでもよいのだ。』 と。そうやって生と死を超えて『生命』は連鎖してゆくものだったのだ、本来は。言葉は去り、いのちはきらめきを捨てた。だが、本質がある限り、また炎はオーロラのようにあの夜空を照らす。きっと。
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2012年度 5年生 8分 2010年度 4年生 12月 8分 アラスカの自然、野生動物を撮り続けた写真家星野道夫さんの写真絵本です。 どこまでも白いアラスカとシロクマたちの写真を背景に 永遠にくりかえすいのちのつながりについて語られています。 この絵本は、星野さんがヒグ...
2012年度 5年生 8分 2010年度 4年生 12月 8分 アラスカの自然、野生動物を撮り続けた写真家星野道夫さんの写真絵本です。 どこまでも白いアラスカとシロクマたちの写真を背景に 永遠にくりかえすいのちのつながりについて語られています。 この絵本は、星野さんがヒグマに襲われて逝去された年のはじめに出版されました。 これもいのちのつながりだったのかな?
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「氷の世界で共に生きるエスキモーとナヌークのあいだには、かつて大切なことばがありました。〜中略〜 あらゆる生命はそのことばでつながり、世界はやすらぎに満ちていたのです。」(カバーより)
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絵本とゆーか、写真だけど。 ナヌーク〓北極グマ 私たちはすべて大地の一部。 自然的な命の巡りの大切さを子供達にも教えたいと思う。
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狩るものと狩られるものとのあいだにかわされる言葉。 それは、死んでいくもののために祈る言葉。 狩ること と 狩られること、 生きること と 死ぬこと、 その境界線が、なんとなくぼんやりとしてきて、見分けさえつかなくなる。 どちらも、ほぼ同じこと…? この絵本を読めばいつも...
狩るものと狩られるものとのあいだにかわされる言葉。 それは、死んでいくもののために祈る言葉。 狩ること と 狩られること、 生きること と 死ぬこと、 その境界線が、なんとなくぼんやりとしてきて、見分けさえつかなくなる。 どちらも、ほぼ同じこと…? この絵本を読めばいつもそうなる。
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(「少年よ、おまえのおじいさんが若者だったころ、人間はわたしたちと同じ ことばをしゃべっていた」)
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