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ワンダー植草・甚一ランド の商品レビュー

4.8

5件のお客様レビュー

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2024/07/27

晶文社 「ワンダーランド」 植草甚一 ミステリー、映画、ジャズ、ロックの コラム傑作選。植草甚一入門書みたいな感じ アングラなエピソード、味のある手書き文字、不気味なコラージュ、雑誌風の段組みなど 著者の世界観が1冊にまとまっている。さすが 晶文社 「雑学で...

晶文社 「ワンダーランド」 植草甚一 ミステリー、映画、ジャズ、ロックの コラム傑作選。植草甚一入門書みたいな感じ アングラなエピソード、味のある手書き文字、不気味なコラージュ、雑誌風の段組みなど 著者の世界観が1冊にまとまっている。さすが 晶文社 「雑学でサラリーをもらっていた男」 「わが道はすべて古本屋に通ずる」は章タイトルが秀逸。教養主義と違って、社会を良くしようという 大きなテーマを持っていないところがいい 「一番大切なことは、三日さき、十日さきのスケジュールとおりにやっていく気持ちの粘りにある」という言葉から、好きなことしかやらないスタイルのわりに、仕事はできる人なんだなーと思った

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2016/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者の本を読めなくなってしまうのが 損失、と思わせてくれる作品でした。 ただし、難点としては 文体が統一でないので 場合によっては文字が小さくて ちょっと参ってしまうかも… ですが、本では受け取りきれない(?) 情報量が読者のほうへと 波のように押し寄せてくるこの魔力。 私は生きているときの彼を知りません。 ですが今こうしてみても古さを感じないのです。 むしろ、昔の作品だからこそ 読んでみたいという欲求すら起きるぐらいなのですから。 ただ先生、残念なことに まだ大麻は自由化にはなっていないですよ。 せめて医療目的のそれは 自由化されてもいいのにね。

Posted byブクログ

2010/01/28

散歩と雑学を愛してやまないひとたちのヴェリーベストオブ フェイヴァリット伯父さんが植草甚一さん。 古本街を練り歩くときは、欲しい本があろうとなかろうと、 1軒目のお店でかならず何冊か買うと、その先いい本とめぐり あえると信じていた伯父さん。 もともとは映画の評論がメインだった...

散歩と雑学を愛してやまないひとたちのヴェリーベストオブ フェイヴァリット伯父さんが植草甚一さん。 古本街を練り歩くときは、欲しい本があろうとなかろうと、 1軒目のお店でかならず何冊か買うと、その先いい本とめぐり あえると信じていた伯父さん。 もともとは映画の評論がメインだったのに、次第に話題は多岐に わたり、音楽や本、そしてアメリカンカルチャーを紹介する 伝道師として活躍されました。 ちなみに没後、植草さん愛蔵のレコードを買い取ったのが、 わたしの大好きなタモリさんだったりして、とにかく 大好きな伯父さんのまさに宝島な一冊です。

Posted byブクログ

2009/10/04

 あっ、これは! 目を引くこの装丁。30年も前になくしてしまった本が、今、生誕100年ということで、店頭に出ていたんです。1971年初版のこの本は、「僕は原稿を書いて生活しています。注文がくるのは、映画と外国の推理小説とモダン・ジャズに関したことが多く、中間読物が時折入ってく...

 あっ、これは! 目を引くこの装丁。30年も前になくしてしまった本が、今、生誕100年ということで、店頭に出ていたんです。1971年初版のこの本は、「僕は原稿を書いて生活しています。注文がくるのは、映画と外国の推理小説とモダン・ジャズに関したことが多く、中間読物が時折入ってくることがあります」。著者がさまざまな媒体に発表した、評論、コラム、エッセイ、そしてコラージュ。まさに植草甚一エッセンスです。植草甚一さんは、理想の「大人」でした。  この本はいわばバイブル。無理してモダン・ジャズを聴き、早川ミステリーを読み、文体を真似てみたり…形ばっかり。でも、それは私だけではなくて、当時の「若者の教祖」だったんです。若者だけではありません。日野皓正さんだって巻末にこう書いています。「『ぼくは散歩と雑学が好き』を読むと、あんまり、いっぱいのことを知っているんで驚いてしまう。知らないことや知りたいことを、うまい具合に教えてくれる。あの人の喋っているのを聞いているような気がしてくるんだ。人間ぽくて、自由で、…ぼくにとって実にさわやかな風…それが植草甚一さんだ」。  あれから35年、あの頃の著者の年齢に達した今、あらためて読んでみたいものです。(H)

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2009/10/04

これは宝島創刊当時植草甚一が書いた本です。 宝島は当時ヒッピー文化を代表する雑誌で、マリファナとロックとハプニングに満ちていた。 色の洪水のようなイラストとヒップな文章、アメリカに対する僕の憧れをいやがおうでも掻き立てる本であった。 いまでも、僕の中にあるアメリカってのは愛と平和...

これは宝島創刊当時植草甚一が書いた本です。 宝島は当時ヒッピー文化を代表する雑誌で、マリファナとロックとハプニングに満ちていた。 色の洪水のようなイラストとヒップな文章、アメリカに対する僕の憧れをいやがおうでも掻き立てる本であった。 いまでも、僕の中にあるアメリカってのは愛と平和と音楽に満ち満ちて、マリファナとセックスと暴力でいっぱいだ。

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