なつのひかり の商品レビュー
不思議な感じ。 夏の雰囲気は感じられるけど、夢の中のようなぼんやりした空気感。 シオリちゃんと兄、兄嫁、ご近所の子供、なぜかやどかりと登場人物が多い。 やどかり、いい味出してます。
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少しけだるい雰囲気の物語。 思い出すイメージは、国道の中にある無人の野菜とか売っている小屋に、主人公がいるところ。 現実とぶっとんでいく狭間があいまいで、いつの間にか、ふと気がつくと、ぶっとんだ世界を読んでいる。
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内容(「BOOK」データベースより) わたしの名前は栞。部屋に迷いこんできた「やどかり」を追って隣の少年が訪れてきたことから、奇妙な物語の扉がひらいた―。義姉が「それを探しに行く」という謎の手紙を残して失踪したり、兄が名前を偽って重婚が判明したり、やどかりに尾行されたり、義姉と名...
内容(「BOOK」データベースより) わたしの名前は栞。部屋に迷いこんできた「やどかり」を追って隣の少年が訪れてきたことから、奇妙な物語の扉がひらいた―。義姉が「それを探しに行く」という謎の手紙を残して失踪したり、兄が名前を偽って重婚が判明したり、やどかりに尾行されたり、義姉と名乗る変な女に部屋を占領されたり、まずい卵料理を食べさせられたり。そりゃあ、勿論、人生にはいろいろあるけれど。1993年の夏、私と兄をめぐる「不思議な真実」にみちた話をしよう。
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2002年3月29日読了。以下、過去の日記から抜粋。 図書館の返却日に気づいたため、一気に読破。 もっと大事に読めばよかったと少し後悔中。 久々に、江國女史の恋愛ではない小説を読んだわけであるが、 非常に不思議な世界を描いているので好き嫌いが分かれるだろう。 だって、やたら生命...
2002年3月29日読了。以下、過去の日記から抜粋。 図書館の返却日に気づいたため、一気に読破。 もっと大事に読めばよかったと少し後悔中。 久々に、江國女史の恋愛ではない小説を読んだわけであるが、 非常に不思議な世界を描いているので好き嫌いが分かれるだろう。 だって、やたら生命力と自我の強いヤドカリ「ナポレオン」がでてきたり、 「それ」を探しに気づかずにフランスまで飛んじゃう義姉がでてきたり、 ちょっとだけ浮世離れしている兄が檻に入れられちゃったり、 おまけに、その合間に主人公の挿話が幾つも幾つも挟まってくるので、 とにかく展開がパタパタと変わっていって忙しない。 というか、説明しづらい。 (いくら急いで読んだからといって、上の説明はなんなのだ?) でも、私としては、江國女史のこういう面も好きなので大丈夫。 なにせ、この御方、一応詩を書いて、絵本も書いている人だし。
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「私と兄」をめぐる不思議な物語です。 兄が鳥かごにいれられる。 やどかりが重要な黒子である。 このあたりのシュールさは秀逸。 この本を読んで以来パチュランというお酒をさがしています。
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ファンタジー。殻がなくなっててお風呂から出て来れないナポレオンが可愛かった。何にも考えないで流れにまかせて読める。
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栞(主人公の名前はなかなか出てこない)の兄の幸裕。妻の遥子。愛人でオーナーの順子。自称裕幸の愛人、めぐみ。隣の家の子、薫平。アパートに住む双子。遥子の娘の陶子と一緒にいるなつみ。野菜を売るおばさん。ヤドカリのナポレオン…。遥子が旅に出る。探す栞たち。すぐに「途方にくれる」栞。現実...
栞(主人公の名前はなかなか出てこない)の兄の幸裕。妻の遥子。愛人でオーナーの順子。自称裕幸の愛人、めぐみ。隣の家の子、薫平。アパートに住む双子。遥子の娘の陶子と一緒にいるなつみ。野菜を売るおばさん。ヤドカリのナポレオン…。遥子が旅に出る。探す栞たち。すぐに「途方にくれる」栞。現実逃避のように唐突に始まる「〜の話をしよう。」。現実的な描写のファンタジー。はまったら酔いしれます。そうじゃないととてもつまらない話かもしれない。
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初めて読みきった江國さん作品。 正直よくわからなかった、うん。 曖昧な文体は結構好みだったし、登場人物もすごく魅力的で。 双子のナポレオンのところからぐんぐん読んじゃったのですが。 ラストの結局あの異空間はなんだったんだろうと、 どーしても納得できない。消化不良。
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うぅん。読み込めば面白いかも? 文体に魅力があるんだと思うけど、少し疲れました。 やどかりは可愛くて笑えたけど(笑)
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非常にファンタスティックな作品。最初は現実的だが、途中からこれは夢の中の出来事ではないかと思うほどに、非現実的な物語に発展して行く。ラブホテルの特定の1室からフランスにワープしてみたり、登場人物がそれぞれ何かを探すために、ファンタスティックな旅に出る感じ。 結局、主だった登場...
非常にファンタスティックな作品。最初は現実的だが、途中からこれは夢の中の出来事ではないかと思うほどに、非現実的な物語に発展して行く。ラブホテルの特定の1室からフランスにワープしてみたり、登場人物がそれぞれ何かを探すために、ファンタスティックな旅に出る感じ。 結局、主だった登場人物がみんな一つにまとまって、それぞれ別のものを探してるような感じになる。 どこかに出かけるのは、何かを探しに行くため、というのが主題かも。
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