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禅とアメリカ思想 の商品レビュー

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2013/10/24

なかなかにきつい読書だった。原著者の英語がそもそもそうなのか、翻訳者の訳文が原因なのか、読みづらい文章だった。そして、禅的なものをアメリカ思想の中に見出していこうという企図なので、ちょっと無理矢理感があるのも否めず。また、おそらく著者の禅の知識は鈴木大拙に多くを依っているような感...

なかなかにきつい読書だった。原著者の英語がそもそもそうなのか、翻訳者の訳文が原因なのか、読みづらい文章だった。そして、禅的なものをアメリカ思想の中に見出していこうという企図なので、ちょっと無理矢理感があるのも否めず。また、おそらく著者の禅の知識は鈴木大拙に多くを依っているような感じである。最近、禅一般と鈴木大拙の禅は区別されねばならないだろうと思っている。ただ、アメリカに入った禅がかなりの程度鈴木の禅なのではないかという点も無視できない。あるいは、もう1人の鈴木である鈴木俊隆の影響もあるだろう。後者は、これまでのリサーチに沿えば、知識階層よりももっと一般大衆への影響なのではないかという気がする。

Posted byブクログ