ぶたばあちゃん の商品レビュー
ぶたばあちゃんは、どうして自分の死期を知り、受け入れたのでしょう。見事すぎる終活、とても見習えそうにありません。老い先短い身でありながら、まだ迷ってばかりの私だから。孫むすめも、ぶたばあちゃんの死をともに受け止めて、涙をこらえてサポートします。その健気さにほろりとします。ラストの...
ぶたばあちゃんは、どうして自分の死期を知り、受け入れたのでしょう。見事すぎる終活、とても見習えそうにありません。老い先短い身でありながら、まだ迷ってばかりの私だから。孫むすめも、ぶたばあちゃんの死をともに受け止めて、涙をこらえてサポートします。その健気さにほろりとします。ラストの絵は、一人になった孫むすめが、ぶたばあちゃんの思い出と一緒にしっかり生きていくのだな、と思わせてくれます。
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絵本の題名(原題:OLD PIG)からは想像できなかった展開に驚かされました。<ブタばあちゃん>と<孫娘>は、もちつもたれつの慎ましく、穏やかな暮らしが続いていました。 やがて、そんな生活に終止符がうたれる時が訪れます。<ブタばあちゃん>は、借りていた本を図書館に返し、もう次の分...
絵本の題名(原題:OLD PIG)からは想像できなかった展開に驚かされました。<ブタばあちゃん>と<孫娘>は、もちつもたれつの慎ましく、穏やかな暮らしが続いていました。 やがて、そんな生活に終止符がうたれる時が訪れます。<ブタばあちゃん>は、借りていた本を図書館に返し、もう次の分は借りませんでした。銀行に行って、お金を全部引き出し、口座を閉じました。食料品店での支払いを済ませ、電気代を払い、八百屋さん、燃料屋さんの支払いを済ませ、残ったお金を<孫娘>の財布にしまいました・・・。思わず涙ぐんでしまう絵本です。
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ばあちゃんが何をしていて、どうなったのかを子供に説明するのは難しいけれど、きっと伝わっていると思う。悲しくて美しくて優しい一冊。
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マーガレット ワイルド (著), ロン ブルックス (イラスト), Margaret Wild (原著), Ron Brooks (原著), 今村 葦子 (翻訳)
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人生を終えていくことに対していろんな気づきを 得られる本 食べ物ではない人生のごちそうは身の回りに たくさんある ぶたばあちゃんに人生の終い方を教えてもらえる 子どもたちへの読み聞かせにはむかない
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斉藤由貴さんの曲に、『家族の食卓』というのがあります。この本を読んだら、その曲を思い出しました。 私たちの幸せって、人によって違うとは思いますが、結局のところ、特別な思い出がいっぱいあることではないな、と思うのです。 普通なこと。 ありきたりと言ってもいいかもしれま...
斉藤由貴さんの曲に、『家族の食卓』というのがあります。この本を読んだら、その曲を思い出しました。 私たちの幸せって、人によって違うとは思いますが、結局のところ、特別な思い出がいっぱいあることではないな、と思うのです。 普通なこと。 ありきたりと言ってもいいかもしれません。 そのときは、別に何も思わなかったことが、あとになってみると、とても価値のあるもので、つまりは、そういうありきたりの毎日を過ごせるということが、一番の幸せだと思うのです。 この本、『ぶたばあちゃん』でも、最初は、ぶたばあちゃんと孫むすめの、特にどうということのない、日常が描かれています。 これがいいとうか、大事なんですよね。これがないと、そのあとに来るものが、読み手に迫ってこない。 そして、その日は、ある朝突然やってきました。 そのあとの、二人の過ごし方がまたいいんですよ。別に特別なことは何もないのですが、二人が、二人だけの貴重な時間を過ごす。 誰もがそうしたいと思うのだけれど、それはあまりにも突然やってくるので、なかなか出来ないことが多い。でも、そうしたいから、せめて絵本の中で、完璧に、やって欲しい。 そんな読み手の気持ちを、見事にかなえてくれます。 そして・・・孫むすめが小さい頃、ぶたばあちゃんにしてもらったことを・・・。 私も・・・思わず涙があふれました。 余談。 私としては、何としても斉藤由貴さんの『家族の食卓』ですが、人によっては、THE虎舞竜の『ロード』の、さびの部分を思い浮かべるかもしれません。 まあ、言ってることは同じなのですが、それはそれ、雰囲気が全然違うということで。 私たちの幸せって、人によって違うとは思いますが、結局のところ、特別な思い出がいっぱいあることではないな、と思うのです。
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この絵本は、読む人によって、思い浮かべる情景は違うように思う。 ペットとのこと 祖父母とのこと 両親かもしれない。でも、介護をするとき、私は自分がお世話をしているようでいて、実は、私が気を使ってもらっていた。優しさや思いやりをたくさん、たくさんいただいていたことに気付いていく。そ...
この絵本は、読む人によって、思い浮かべる情景は違うように思う。 ペットとのこと 祖父母とのこと 両親かもしれない。でも、介護をするとき、私は自分がお世話をしているようでいて、実は、私が気を使ってもらっていた。優しさや思いやりをたくさん、たくさんいただいていたことに気付いていく。そんなことを想い、涙が止まらなかった。服を着せる時にも、食べ物を食べさせるときにも、苦しさや辛さを堪えながら、体を起こして、できるだけやりやすいようにと、実は私を慮ってくれていた。そんな優しさに気付く。
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研修で知り、借りてよんだ。 ぶたばあちゃんと孫むすめは、ずっとながいあいだ、いっしょにくらしてきました。 ふたりはなにもかも、仕事まで、わけあいました。…… ある朝、ぶたばあちゃんは、ふだんどおりに起きてきませんでした。…… (本文より) 原題『OLD PIG』。 泣いてしまう。 気丈な孫むすめに申し訳ない。 ぶたばあちゃんは、孫むすめに、いろいろなものごと・こころを、残してくれた。 生活のこと、身のまわりの美しさに気づくこと。 とっても、豊かだ。 柔らかい線と色づかいが、おはなしにとてもよく合っている。 しっかりとだきあう優しさと強さ、最後の孫むすめのページが、あたたかい。
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いつも一緒に暮らしを楽しんでいたおばあちゃんと孫娘。 最期のときを、静かに穏やかにむかえる準備をする。心がぎゅっとなります。 大切な人と最期をこうして迎えられたらと思います。
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死期を悟ったばあちゃんの行動を描く絵本。町を散歩したい気分は何だか分かる。最後は言葉でしめない所が何とも言えぬ余韻へ。一人残った孫娘を行く先を思わず案じてしまう。絵も素敵。
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