月のしかえし の商品レビュー
物語がなかなか面白い。絵もいかにもイギリスという感じで、精密で渋い。伝承をもとにエイキン氏が創り上げた物語だそうだ。想像力の豊かさに驚く。主人公の少年セッピーは、国一のヴァイオリン弾きになりたくて、月に靴を7つ投げつける。シミができてしまった月が仕返しをする。ドラゴンも襲ってきた...
物語がなかなか面白い。絵もいかにもイギリスという感じで、精密で渋い。伝承をもとにエイキン氏が創り上げた物語だそうだ。想像力の豊かさに驚く。主人公の少年セッピーは、国一のヴァイオリン弾きになりたくて、月に靴を7つ投げつける。シミができてしまった月が仕返しをする。ドラゴンも襲ってきたりする。最後に何とかなるんだけどね。
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イングランド王ヘンリ-8世が統治していた時代の空想絵物語。七人兄弟の末っ子<セッピ->は、お父さんの仕事を手伝う傍ら、大好きなバイオリンを弾くのに余念がなかった。そんな日のこと、国で一番のバイオリン弾きになりたいと、「不思議なお告げ」に従って、夜空に輝く満月に願をかける。...
イングランド王ヘンリ-8世が統治していた時代の空想絵物語。七人兄弟の末っ子<セッピ->は、お父さんの仕事を手伝う傍ら、大好きなバイオリンを弾くのに余念がなかった。そんな日のこと、国で一番のバイオリン弾きになりたいと、「不思議なお告げ」に従って、夜空に輝く満月に願をかける。 その願いは聞き届けられはしたものの、セッピーは月の怒りを買ってしまうことに…。海辺の村を背景に、音楽、魔法、王様の幽霊、怪物らが絡んで展開する、幻想的な物語と繊細な絵のハーモニ-が魅惑の一大ファンタジー。
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文章に限ると対象年齢が高めだけど、写実かつファンタジックな絵が子供達を強く引きつけるので、ファンタジー入門に最適だと思う。幻想的なストーリーもさることながら絵が素敵なのでググったら『指輪物語』のイラストレーターさんだった!納得。
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訳者あとがき、より 西洋の伝承を組み合わせ、エイキンの奔放な空想力でひとひねりした作品。 国一番のバイオリン弾きになりたい、という願うセッピーという男の子が、願掛けに月に靴を投げ、、その結果どのような不思議が起こったか、という話。 ジョーン・エイキン 文 1924年イギリスのサ...
訳者あとがき、より 西洋の伝承を組み合わせ、エイキンの奔放な空想力でひとひねりした作品。 国一番のバイオリン弾きになりたい、という願うセッピーという男の子が、願掛けに月に靴を投げ、、その結果どのような不思議が起こったか、という話。 ジョーン・エイキン 文 1924年イギリスのサセックス州うまれ。いくつかの職を経た後、著作を始める。 アラン・リー 絵 1947年イギリスのミドルセックス州生まれ。イーリング美術学校でイラストレーションを専攻し、幅広い分野で活躍。 いのくまようこ 猪熊葉子 白百合女子大学教授。国際児童図書評議会日本支部会長。 1995年11月30日初版発行
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月のしかえし、という題名もずるいならば、アラン・リーの挿絵がついているというのもずるい、絵本好きなら読まずにはいられない絵本です。とにかくアラン・リーの挿絵が美麗です! 文字びっちり系の絵本ですが、読むのには分量的にちょうどいい絵本ではないかと思います。ちょうどいい分量なのに、ま...
月のしかえし、という題名もずるいならば、アラン・リーの挿絵がついているというのもずるい、絵本好きなら読まずにはいられない絵本です。とにかくアラン・リーの挿絵が美麗です! 文字びっちり系の絵本ですが、読むのには分量的にちょうどいい絵本ではないかと思います。ちょうどいい分量なのに、まるで素敵なファンタジー小説を読んだかのような満足感があって、読んでよかったと萌える絵本でした。 月という想像を掻き立てられる女性に、私たちも何か悪いことをしていないかふと自分を顧みてしまいます。 月に好まれる人間になりたいですね。この本の、月のしかえしは本当に怖い物なので……。
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◆美しい絵とお伽話。七番目の息子セッピーは、天使か悪魔かわからない不思議なものの助言にしたがって七日かけて月に願いをかけます。その結果、月の白く輝く肌には黒々としたしみが。願いの成就と引き換えに、セッピーは苦難と災難の予言を引き受けるのです。◆文字の多い絵本ですが、幻想的なストー...
◆美しい絵とお伽話。七番目の息子セッピーは、天使か悪魔かわからない不思議なものの助言にしたがって七日かけて月に願いをかけます。その結果、月の白く輝く肌には黒々としたしみが。願いの成就と引き換えに、セッピーは苦難と災難の予言を引き受けるのです。◆文字の多い絵本ですが、幻想的なストーリーテリングに引き込まれ、一息に読了。エンディング、王様の結婚式にクスリと笑わされます。イギリスらしい♪【2013/09/17】
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不思議でちょっと怖い感じのする絵本。 兄妹愛も感じられ、不思議と怖さの中にホッとする部分もあります。 読み終わった後、最初に出てきた不思議な声の持ち主達の正体がハッキリしないところが、逆に恐怖心を煽り面白かった。
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15世紀イギリスが舞台。エイキンが伝承に創作を加えた物語。 馬車作りの7番目の息子・セッピーは、バイオリンを弾くことが大好き。その昔、国一番のバイオリン名手だったおじいさんのように、自分も上手くなりたいと思うが、父親は馬車作りに精を出せと言う。ある日、セッピーは空き家に住む悪魔(天使?)たちから、どうすれば国一番のバイオリンひきになれるか尋ねたところ、「7晩続けて、月にむかって、靴をかたっぽづつ投げろ」と教えられる。 セッピーは言われた通りにした。 すると月は怒って、願いを聞くかわりに、のろいもかけた。 セッピーは7年間、靴をはくことが出来ない。セッピーの生まれてきた妹は7年間、しゃべれない(投げた靴をもとにもどすまで)。家族には災難がふりかかる。 はたして、その通りにセッピーは靴を履くことが出来ず、妹はしゃべれなかった。しかし、災難はセッピーのバイオリンの音色で防ぐことができた。 セッピーは7年後、月のしかえしを無にすることができるでしょうか。
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国一番のバイオリン弾きになりたくて、月に向かって靴を投げつけ、願をかける男の子セッピー。 月の怒りは、セッピーにさまざまな試練を与えますが、セッピーはバイオリンを弾き、音楽の力で難局をきりぬけました。 幻想的な絵がお話の世界に深く導いてくれます。
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子どものころ、たしか小学生のころよんで大好きだった絵本。水彩っぽい絵でとても美しくて、ちょっと怖くてよかったなあ。ピアノをやっていたので、主人公がバイオリンが好きな子というのも親近感があって好きだった。
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