現代ドイツの社会保障 の商品レビュー
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1995年刊。著者は神戸大学経済学部教授。◆タイトルどおり。が、福祉制度の詳細を叙述するのではなく、その理念、理念の変遷を詳述。東西独統合直後の状況まで。◆個人的には、人口規模が北欧諸国に比して日本に近似する独の制度の概要と財源、自己負担の具体的有り様やその変遷が知りたかったが、やや舌足らずか。◇本書なら、戦前→ヒトラー政権→ヒトラー政策否定=新自由主義的福祉制度(50年代)→揺り戻しの新社会主義的福祉(60年以降)→再度の揺り戻しとの変遷を経た中、共産主義とも異質な新社会主義的福祉制度の理念が目を引く。
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