ベートーヴェン・不滅の恋人 の商品レビュー

青木やよひ(著者)

2023/04/22

附箋
・卓越した才能と、態度は粗野だがどこかやさしい彼の性格の魅力
・ベートーヴェンは指を曲げて弾くようにと言った（産業革命の影響から、ピアノの弦を張るフレームが木製からてに変わり、弦の張力がつよくなった）
・テレーゼとヨゼフィーネに贈った　歌曲「われ君を想う」　四手用の「ピアノ変奏曲」
・ジュリエッタにささげた「作品２７－２　ピアノ・ソナタ」
・ヨゼフィーネのために作曲　歌曲「希望によせて」
・グライヒェンシュタインにささげた　「作品69　チェロ・ソナタ」
・「ミニョン」のようなベッティーナ
・「結婚後しばらくして、二人のどちらかが後悔していないような夫婦を私は知らない」
・アントーニアに贈った　作品83「三つの歌」　作品85「橄欖山のキリスト」
・歌曲「恋人に」作品140　アントーニアにギター用
・「遥かなる恋人に」
・ピアノソナタ　作品109　110　111　アントーニアに捧げる
※心より出で、願わくばふたたび、心にいたらんとすることを！　「ミサ・ソレムニス」の余白にかきこむ

2019/07/11

ベートーヴェンの死後に発見された、一人の女性への熱烈な愛を告白する手紙にまつわるミステリーを解き明かす試みです。

著者は、「不滅の恋人」と呼びならわされている、この手紙の相手の女性は、アントーニア・ブレンターノだといい、その理由を説明しています。ただし本書は、研究書ではなくノンフィクションのスタイルで書かれており、ジュリエッタ・グイッチャルディ、ヨゼフィーネ・ダイム、テレーゼ・ブルンスヴィックといったベートーヴェンを取り巻く女性たちとの交流をえがくことで、愛する男としてのベートーヴェンの素顔を生き生きとえがき出しています。