禁じられた死体の世界 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
解剖と一言に言っても、勉強のための解剖、死因を調べるための司法解剖など、いろいろなジャンルがあることを知った。また、解剖の日まで薬品につけてある死体を洗うアルバイトがあるという噂も、「そういうものはない」とのこと。なるほど。 一番興味深かったのは、死体は怖くはないという話。著者は、薄暗い梅雨の日曜日に、忘れ物を取りに研究室へ行った。その時、解剖室から気配を感じたという。そこで勇気を振り絞って白いビニールにくるまれた死体を見てみたというのだ。そこには死体があった。その瞬間に恐怖は消えたという。見ないから死体をめぐる「妄想」が恐怖を駆り立てるのであって、見れば死体はただそこにあるだけだという。これは説得力があった。
Posted by
死体を2体(祖父と旦那の祖母)しか見たことがないし、触ったことのない私にはリアルな気がしない。 ただ肉体がそこにあるだけ。 『自然ってなぁ〜んだ?』 そんなことを考える本でした。 (2006.11.08)
Posted by
- 1