そういうふうにできている の商品レビュー
らももこさんの本。 今回も面白い。特にさくらももこさんの妊娠から出産にまつわるエピソードが中心。 この本の中にあった、さくらももこさんの”創作に関する考え方”に興味を惹かれた。 > 思えば漫画家になる前は、そのようにただ純粋に物を作ったり絵を描いたりするのが大好きであ...
らももこさんの本。 今回も面白い。特にさくらももこさんの妊娠から出産にまつわるエピソードが中心。 この本の中にあった、さくらももこさんの”創作に関する考え方”に興味を惹かれた。 > 思えば漫画家になる前は、そのようにただ純粋に物を作ったり絵を描いたりするのが大好きであった。 漫画家になってからというもの、描くことは全て”仕事”になってしまい、描きたくてただ描くという喜びを忘れかけていた。「ただ描きたい、創りたい」というわくわくする気持ちは、誠に清らかなものであり、創作が“仕事”となってしまった今の自分は少し不幸なのかもしれない。 とはいえ、創作以外の仕事をする事は私にとっては最も苦痛な事なので、創作が仕事である事は幸せだという事もわかっている。それよりも"描きたくてただ描く”という幸せの方を求めるなら、今の仕事をやめるしかない。 私は、もしも仕事に復帰できなくなったら、それはそれでもいいと思った。仕事で創作する時は、たくさんの人に見てもらい楽しんでもらえる作品にしようという向上心から生じる力がプラスされ、それが素晴らしい効果を発揮してくれる。 多くの人に見てもらうという緊張感が創作に独特の力を与えるのである。その独特な力が出る時がうれしくて、私はこの仕事をやっている。誰に見せるあてもなく独りでただ創っているだけではこの力には出会えない。だから、緊張感がもたらすその独特な力に出会える喜びも、仕事抜きで自由に創る純粋な喜びも、どちらもかけがえのないものなのだ。そしてそれらが共存し得ないものならば私はどちらでも良いと思ったのだ。仕事に復帰できればめでたいし、復帰できなければ自由な創作のできる生活がやってくる。どちらに転んでも悔いはない。(p90) > 好きだったものを仕事にした結果、純粋にそれを楽しむということを忘れていた、という話。ここまでは色々なところで見聞きするが、この後の言葉がさくらさんらしさを感じる。 「とはいえ創作以外の仕事は考えられないし、それはそれで良いこともあるから、どっちに転んでもいいや」と言う。 こう言っている人は聞いたことがない。偉人伝なんかでこんな話が出たら、それでも好きなものは諦められない!と言って邁進する感じになりそうだ。しかしさくらさんはフラットに「どっちでも楽しむ」という姿勢を感じる。緩さにも思えるけど、肝が据わっているとも言える。こんな風に岐路に立たされたときに身構えず、どちらでも大丈夫と言い切れることは凄い。 とはいえさくらさんもこう開き直れるまでに、様々な逡巡があってのことだと、この本の中に書かれている。結局、考えに考えて生きてきた、色々な経験を経た上での境地なのだと思う。 また、子どもに対する考え方も面白い。 > 子供は私のお腹の中にいた。そして私のお腹から出てきた。我が子である事は間違いない。だが、”私のもの”ではない。この子は私ではなく、私とは別の一個体なのだ。これから先、この子は私とは全く別の自分の人生を歩んでゆく。私のお腹は、地球に肉体を持って生まれてくるための通路にすぎない。お腹が切られた時、この子が地上に降り立つための扉が開いただけだ。彼は私の分身ではなく、彼以外の何者でもない。(p133) > 「こどもと親は別の一個体」と言う。親になった瞬間に、「この子をちゃんと育てなければ」と息巻いて、つい偉そうに接してしまうことがある。一人の親として、このさくらさんの文を読んだときに、少し反省した。こどもも一人の人間であって、ともに暮らす愛すべき家族であり仲間ではあるが、違う個体。面倒を見ることはあっても、人生を決めていくのは子ども自身なのだ。親は、その可能性を狭めずに、好きにさせられるように努めることだ。この本を読んで改めてそう思う。とはいえ子育てというのは困難なことも多い。思い通りにいかないことの方が普通だ。それに悩み苦しむことは、真面目に子どもに接している証拠とも言える。しかし、あまり悩んでも、子どもは子どもで違う人間。やはり思い通りにいかないのが当たり前と思えたら、少し気が楽になると思ったりもする。 タイトル通り、「そういうふうにできている」と思えれば、何かと楽になる。
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さくらももこさんの妊娠から出産にかけての、エッセイ。面白いのがわかっているので再読。 内診とか便秘の話とか(そうだよね~)と、共感の嵐。胎動は、もう一度味わいたい!!
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さくらももこの妊娠〜出産体験記。 ホルモンってすごいし、人間の身体ってすごいよな、 と思わされる。 赤ちゃんが産まれた時の感想がさくらももこらしくてリアルで良かった。 山中教授が前に「人間の身体を調べれば調べるほど神が作ったとしか思えない」みたいなことを言っていたような気がする...
さくらももこの妊娠〜出産体験記。 ホルモンってすごいし、人間の身体ってすごいよな、 と思わされる。 赤ちゃんが産まれた時の感想がさくらももこらしくてリアルで良かった。 山中教授が前に「人間の身体を調べれば調べるほど神が作ったとしか思えない」みたいなことを言っていたような気がするが、 出産もそうだし、人間の身体そのものも、宇宙くらい不可思議で広くて理解不能。 お医者さんも凄いし、世のお母さんも凄い。
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妻から借りた本。先日読んだ三宅香帆さん著の新書にこの本の紹介があり、さくらももこさんのエッセイを読みたくなり、妻に頼みました。 さくらももこさんといえば、「ちびまるこちゃん」や「コジコジ」の作者として有名ですが、エッセイストとしても超一流であったことは、あまり本を読まなかった当...
妻から借りた本。先日読んだ三宅香帆さん著の新書にこの本の紹介があり、さくらももこさんのエッセイを読みたくなり、妻に頼みました。 さくらももこさんといえば、「ちびまるこちゃん」や「コジコジ」の作者として有名ですが、エッセイストとしても超一流であったことは、あまり本を読まなかった当時小学生の私でも知っていました。しかしながら、実際にそのエッセイを読むのは初めてで、どんな文章を書く人なのか、興味津々でした。 至る所でワードセンスが光り、思わず吹き出してしまうところが何箇所もありました。私はさくらさんの「コジコジ」の世界観が大好きだったのですが、「なるほど、こういう感性を持つ人が、あのような世界を描けるのか」と妙に納得してしまいました。 エッセイの内容は女性の妊娠から出産までを書いたもので、妻の妊娠中を思い出しながら、「あのとき、こんな気持ちだったのかなぁ」と、思い出と重ねながら読んでいました(妻もツワリの時にシーチキンしか食べていなかったなぁとか、さくらさんと重なっている部分もあり、興味深かったです。)。 男性に妊娠・出産時の女性の苦しみを100%理解する事は難しいのですが、大変な時期であるからこそ、パートナーとの共闘が必要なのは確かです。奥様が妊娠中の方やこれからを予定している旦那様がいましたら、是非このエッセイを読むといいと思います。読みやすいですし、これからの生活をイメージするのに最適な作品だと思います。
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第一子妊娠中に読んだ。 あーわかるわかる、と思うこともあれば、 え〜嘘〜、と思うこともあり、楽しめた。 著者が最後に述べているようにこれは 妊娠を勧める本でも妊娠を勧めない本でもない。 ただ、初めての妊娠に少なからず不安もあった私にとって、寄り添ってくれるような本だった。 心に...
第一子妊娠中に読んだ。 あーわかるわかる、と思うこともあれば、 え〜嘘〜、と思うこともあり、楽しめた。 著者が最後に述べているようにこれは 妊娠を勧める本でも妊娠を勧めない本でもない。 ただ、初めての妊娠に少なからず不安もあった私にとって、寄り添ってくれるような本だった。 心に留めておきたい考え方 【親とか子供という呼び方は人間が便宜上関係を示すうえで作ったもので、個体にとっては無関係である。私は、"親だから"という理由でこの小さな生命に対して特権的な圧力をかけたり不用意な言葉で傷つけたりするようなことは決してしたくない。】
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もちろん、ちびまる子ちゃんは知っていたけれど、当たり前にありすぎて、作者のさくらももこさんの著書は初めて読んだ、と思う。 Theエッセイ、というか、もはや漫談のような軽快さで一気に読んでしまったけれど、こんなに冷静で、観察し、思考する方なのだということを初めて知って、驚いた...
もちろん、ちびまる子ちゃんは知っていたけれど、当たり前にありすぎて、作者のさくらももこさんの著書は初めて読んだ、と思う。 Theエッセイ、というか、もはや漫談のような軽快さで一気に読んでしまったけれど、こんなに冷静で、観察し、思考する方なのだということを初めて知って、驚いた。深いところから、ちびまる子ちゃんのようなお話が生まれているんだな。 心と魂と脳の話も面白かった。私がヨガのお休みのポーズから戻って来るとき、先生が言う「意識を身体に戻して」という感覚と、帝王切開の感覚にリンクするものがあるとは。大変興味深いけれど帝王切開は多分しないので、今度部分麻酔を受けることがあれば身体や脳を手放して感じてみたいなと思った。 そういうふうにできている、これは確かに、周産期に起きるあれこれを言い得て妙だなぁと思った。誰にも教わってないのに、乳首は黒ずみ、悪阻を体験し、尿は漏れて便秘になる。その一方でまたこれも誰にも教わってないのに数ミリから始まったいのちが、お腹の中で呼吸の練習をする。ホルモンには勝てない。公園を歩きながら、だんだんこういうもの(自然)に近づいていくんだなぁと言う感覚になるけれど、それをさくらももこさん風に言ったのが、そういうふうにできている、なんだろうな。 とっても冷静に様々な物事を俯瞰されていて、他の本も読んでみたいと思った。
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さくらももこの妊娠からお子が1歳になるまでのエッセイ。語り口が面白くて読むのが楽しかった。妊娠中なので共感できるところも多々あった。便秘の話が笑える。本人は辛かったのだろうけども。時間が経ったり俯瞰したらつらいことも笑い話になるって考えは忘れずにいたい。さくらももこ、人間らしくて...
さくらももこの妊娠からお子が1歳になるまでのエッセイ。語り口が面白くて読むのが楽しかった。妊娠中なので共感できるところも多々あった。便秘の話が笑える。本人は辛かったのだろうけども。時間が経ったり俯瞰したらつらいことも笑い話になるって考えは忘れずにいたい。さくらももこ、人間らしくて好きだなぁ。妊娠がわかって複雑な心境でも夫が喜んでいたから、一緒になって泣いて踊って喜ぶのも可愛い。 帝王切開や、粉瘤の話は痛々しくて読むのがつらかった。 さくらももこの本他にも読んでみたくなった!
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考え方が興味深い。日々の些細なことから、たくさんのことを感じて、考えているんだろうなと思う。アンテナをたくさん張っている感じがする。 難しくて理解できないところもあった。 便秘の話には思わず声を出して笑った。本でこんなに笑ったのは初めてかも。
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これもさくら節で面白い。 さくらももこの妊娠と出産の話。 夫が妊活を妻の責任?かのような話し方をしてるのがさすが古いなと思ったが1989年くらいの話なので仕方ない。 妊娠してからの話は共感できることもあった。 読んだことがないと思ったが、便秘の話で「作業の詳細は、いくら私でも書く...
これもさくら節で面白い。 さくらももこの妊娠と出産の話。 夫が妊活を妻の責任?かのような話し方をしてるのがさすが古いなと思ったが1989年くらいの話なので仕方ない。 妊娠してからの話は共感できることもあった。 読んだことがないと思ったが、便秘の話で「作業の詳細は、いくら私でも書くまい」というくだりは読んだ覚えがある。 でもそれ以外まったく覚えてなかった。 声を出して笑うようなところもあり面白かった。 まともにご飯を食べられないようなつわりが3週間で終わったのが非常に羨ましい!
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子育てエッセイは、この本と川上未映子さんが面白かった。さくらさんの本がシニカル&冷静で、いわゆる子育てエッセイ(マタニティハイ、浮かれポンチのようなテイスト)とは異なり、ちびまる子ちゃんに通じるものがある。
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