真紅の歓び の商品レビュー
スペンサー・シリーズ…
スペンサー・シリーズ15作目。ボストンで異常な連続殺人事件が発生。被害者はみな黒人女性で、股間を撃ち抜かれ、胸には赤いバラが残されていた。狂気の殺人鬼に立ち向かう私立探偵スペンサー。
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スペンサー・シリーズの15作目。 あれ、こんな犯人の内面を描くようなシリーズだったか? 荒っぽい言い方をすれば、いまどきのミステリーのようだ。 そして、前作にまして、 いよいよスーザンが仕事上のパートナーのようになってきた。 アフリカ系アメリカ人の女性を殺し、 バラを置いていく事件が続く。 犯人は自分が警察官だという手紙を警部補に送ってきたため、 部外者のスペンサーが応援を頼まれる。 (そんな馬鹿な、とここで突っ込むようでは、 このシリーズの読者とは言えない) スーザンの家に侵入者があり、赤いバラが置かれた後、 犯人が名乗りでるが、スペンサーや警部補たちは真犯人ではないと見抜き、 「個人的」に捜査を続ける。 1988年当時のボストンにサントリー・レストランがあって、 寿司や天ぷらを出していたとは知らなかった。
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★粗筋★ 犯行現場に薔薇と精液を残す謎の連続殺人の犯人を捕まえろ! クワーク警部補から依頼を受けたスペンサーが走って走って捕まえるハードボイルド・ミステリーな物語。 やっぱ後年のスペンサーシリーズの方が、いい感じに力が抜けて読みやすい作品になっとるなーと実感。 この「真紅の歓...
★粗筋★ 犯行現場に薔薇と精液を残す謎の連続殺人の犯人を捕まえろ! クワーク警部補から依頼を受けたスペンサーが走って走って捕まえるハードボイルド・ミステリーな物語。 やっぱ後年のスペンサーシリーズの方が、いい感じに力が抜けて読みやすい作品になっとるなーと実感。 この「真紅の歓び」も悪くはないんやけどね。
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スペンサー・シリーズである。第一作からずっと追いかけてきている。最近は世界が確定してその中で堂々巡りをしているような感じで、ちょっと読みにくくなっている。あいかわらず、ミステリーと呼ぶ気がしないほど、その範疇ではあっさりとしたものである。もっとも、作者のインタビューなどを読むと...
スペンサー・シリーズである。第一作からずっと追いかけてきている。最近は世界が確定してその中で堂々巡りをしているような感じで、ちょっと読みにくくなっている。あいかわらず、ミステリーと呼ぶ気がしないほど、その範疇ではあっさりとしたものである。もっとも、作者のインタビューなどを読むと、確信犯であるのだろうけど。実際、このストーリーも、サイコ・サスペンスなんだろうけど、そんなことはどうでもいいのであって、スペンサーとスーザンの本当の対決がメインである。 どっちもプロであり、自分の仕事や能力、やり方やルールに自信を持っているからこそ対決してしまうことはよくわかる。そういう意味では、「拡がる環」や「ダブル・デュースの対決」とは違うと思う。が、困ったのことは、その対決の意義とそこから得たものを、主人公たちの言葉を借りて作者が説明してしまうことである。それが興ざめだったけど、実は、犯人の最後の一言は感動したし、どうでもいいような犯人にかすかにコンプレックスを持ってしまうスペンサーはけっこうかわいいのであった。 さて、この文章を読んで、さっぱりわけがわからない人。実は、そのあたりが冒頭に書いた「世界が確定してその中で堂々巡りをしてる」って感じなのです。多分、全15回の連続ドラマをの9回目くらいを始めて見たような気分になると思います、始めて読むと。できれば、「初秋」あたりから読んでください。
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