消えた王国(第4巻) の商品レビュー

崔仁浩(著者),中村欽哉(訳者)

2020/11/09

唐・新羅連合軍によって泗沘城は既に落ち。尼の姿になった温沙如と小間使いは泗沘城の城門からようやく逃れ、周留城にたどり着いた。後に太安万侶となる赤子を抱いた温沙如は、倭国に行く船が出ると聞くと、小間使いに手伝ってもらいながら、その船になんとか乗せてもらったが、身体は疲労して赤子に母乳も飲ませられない状態だった。幸い側にいる家族の女が乳飲み子を同じように抱えていて、母乳に余りがあるというので、温沙如の赤子にも飲ませてくれた。この女性のお陰で太安万侶という名の赤子は死なずに倭国にたどり着くことが出来たのだった。