人が好き「私の履歴書」 の商品レビュー

瀬戸内寂聴(著者)

2011/07/29

・神経を病んだ者に一番きく薬は、他者からの無条件なやさしさと、あたたかな愛。
・私は烈しい生を生ききり、美しい死を選びとりたい思いにかられていた。
・身のまわりに何が起こっても、私の目はすでに死者の目でそれを眺めている。
・女がひかれるのはあなたの稀なるエキゾチックな美貌でも、かっこいいスタイルでもない。あなたの全身と全人格から滲み出る、そこはかとない男の誇りある悲しさと、神の眼に近い慈悲のこもったやさしさと、太か男の純情にあったのです。