ローウェル城の密室 の商品レビュー

小森健太朗(著者)

2018/03/29

北欧の叙情的溢れるミステリーの後に読んでいるせいかなんか深みがないというか、子供っぽい感じがしてしまって今ひとつのめり込めない…
でもまあ16歳で書いた作品だということを思えば完成度の高いものですよね。

2017/03/09

メルヘンな世界で怒る血なまぐさい事件。
犯人の予想は当たったけれど、トリックは予想外過ぎてまさに一度限りの大技！
ある意味反則技なのでそんなの有り？と言いたくなるけれど、同時にその斬新な発想に素直に敬服したくなる。
十六歳時にこれを思いつくのは本当に凄い。

2015/09/11

このトリックを世に問うならば、「少年ケニア」のような絵物語にするしかなかったと思う。それを、本作のように、安易に、決してうまくない文章で表現しようすれば、当然とんでもトリックにしかならない。可能性を秘めた駄作と言うべきで、高校生が書いた作品としては、ふさわしい。

2009/10/07

作者が16歳のころに書いた乱歩賞最終候補作。
文章は、ラノベよりであり、かなり稚拙な部類に入ると思うし、筋立てもしっかりしていない。
しかし、それを補えるトリックがあった結果、乱歩賞の最終候補に残ったのだろう。
そもそもの設定として、マンガの中に入り込むというのが面白いし、このトリックはこの人ならではだと感じた。