追憶 坂口安吾 の商品レビュー

坂口三千代(著者)

2022/05/16

坂口安吾の妻、三千代さんが書いた、坂口安吾の思い出エッセイ。「クラクラ日記」と同じく、坂口安吾の寂しさや孤独、そして優しさが覗き見れる。遺言状の写真もあり、けっこう字が可愛い。そして書いてある内容は激しい。どんなことにもイノチガケの坂口安吾の生涯はたどってみると面白い。また小説も再読したい。

2009/10/04

安吾の奥様、三千代さんの本。
この人はどういうわけか文章が上手。
でも、なんだかぼんやりしていて、「青鬼の褌を洗う女」のモデルが奥様だというのにはかなり納得。まさに安吾の著作に出てくる女性そのもの。
その柔らかさだからこそ、安吾の暴風に耐えられたのだろうな。