海図と航海日誌 の商品レビュー
改めて読み返すと実に骨太な哲学的思索に満ちた本だと唸る。しかもそれを(イヤな言い方をするが)「口当たりよく」現しているのだからこちらも「知的なエンターテイメント」を楽しむことができる。日本という国を時に逸脱しつつ著者が読み解いた膨大な本(文字通り「万巻」ではないか)の中からさまざ...
改めて読み返すと実に骨太な哲学的思索に満ちた本だと唸る。しかもそれを(イヤな言い方をするが)「口当たりよく」現しているのだからこちらも「知的なエンターテイメント」を楽しむことができる。日本という国を時に逸脱しつつ著者が読み解いた膨大な本(文字通り「万巻」ではないか)の中からさまざまなトピックに応じて本を選び、それについて平たく語る。これはもうDJの手付きと言っても過言ではない。私は当時の池澤夏樹とほぼ同い年になったわけだが、ここまで語れるわけがないので彼の「読書癖」に脱帽するしかない(「私は私」なのだが)
Posted by
- 1