恋はトラブルから の商品レビュー

エマ・ゴールドリック(著者),森いさな(訳者)

2009/10/04

ひどい近眼なのに、また眼鏡を忘れてしまったわ。リオニーがスーパーマーケットで悪戦苦闘していると、押していたカートが不意に何かに乗り上げ、男の悲鳴が聞こえた。店長ではないらしいが、この店の関係者ではあるらしい。男はチャーリー・ウィーラーと名乗り、妙に楽しそうに握手をした。そして…とんでもない行為に出た。唐突にキスをしたのだ。混乱したリオニーは、チャーリーが何者かレジ係に尋ねた。彼はこの店を含むスーパーマーケット・チェーンのオーナーだった。やがてリオニーが駐車場で車をバックさせたとたん、今度は半狂乱の叫び声がした。驚いて肩越しに後ろを見ると、チャーリーのアンティークカーが無惨な姿に…。またもトラブルだ。

ヒーローの目的が良くわからない。自身の会社の運営のためなら保育園を潰してもいいのか、と。確かにヒロインへの援助はしっかりやっているようだけど、それにしても「自分の仕事の都合だから仕方がない」と推し進めていくのは地域の人々にとっては迷惑なんじゃないかと。せめて代替を用意するくらいの度量の深さは見せて欲しかったし、下水道の費用に困っているヒロインへの解決策が結婚というのも意味が分からない。